XO望遠鏡

ウィキペディアから

XO望遠鏡(XOぼうえんきょう、XO Telescope)とは、ハワイ州マウイ島ハレアカラ山に設置されている天体望遠鏡である。太陽系外惑星食検出法で発見することを目的として自動で恒星の変光を監視している。

XO望遠鏡は、焦点距離20cmのテレフォトレンズを備えた望遠鏡を、共通の架台に2つ並べたものである。ハードウェアには6万USドル、ソフトウェアにはそれ以上の開発費がつぎ込まれた。市販の製品を組み合わせているため、この種の装置としては比較的安価に纏められた。計画は天文学者のピーター・マッカローが主導し、アマチュア天文家が共同で研究を行っている[1][2]

成果

2020年9月時点でXO望遠鏡は7つの天体を発見している。いずれも公転周期が5日以下の天体で、このうち6つは惑星ホット・ジュピター)である。XO-3bは例外的に質量が大きく褐色矮星に分類される可能性がある。

さらに見る 恒星, 星座 ...
恒星
星座
赤経
赤緯
視等級
距離
(ly)
絶対等級

惑星
質量
(MJ)
半径
(RJ)
周期
()
軌道半径
(AU)
離心率
傾斜角
()
発見
出典
XO-1かんむり座 16h 02m 12s+28° 10 11 11.3196005.0G1V b0.91.3 3.9420.0488087.7 2006
XO-2やまねこ座 07h 48m 07s+50° 13 33 11.254865.4K0V b[注 1]0.570.973 2.6160.0369088.58 2007
XO-3きりん座 04h 21m 53s+57° 49 01 9.918502.8F5V b11.791.217 3.1920.04540.2684.2 2007
XO-4やまねこ座 07h 21m 33s+58° 16 05 10.789563.4F5V b1.721.34 4.1250.05550.002488.7 2008
XO-5やまねこ座 07h 46m 52s+39° 05 40 12.18505.06G8V b1.0591.109 4.18780.0488086.7 2008[3]
XO-6 06h 19m 10s+73° 49 40 10.25280F5 b1.92.073.76500070.0815086.0 2016[4]
XO-7 18h 28m 55s+85° 14 00 10.5769GOV b0.7091.3732.86414240.044210.03883.45 2019[5]
閉じる

脚注

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.