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ファイルアーカイバ ウィキペディアから
WinRAR(ウィンアールエーアール/ウィンラー)はエフゲニー・ラザレヴィチ・ローシャルと彼の兄弟であるアレクサンドル・ラザレヴィチ・ローシャルが開発を行っているWindowsに対応したシェアウェアのアーカイバである。独自のRARファイルとZIPファイルの作成に対応するほか、多くの圧縮フォーマットの解凍をサポートしている。コマンドライン版は「RAR」と「UNRAR」と呼ばれ、WindowsのほかMS-DOSやmacOS、Linux、FreeBSDに対応している。Linux用のコマンドライン版は、GNOMEやKDE、MATEなどのデスクトップ環境に標準搭載されているGUIアーカイバのプラグインとしても動作する。AndroidアプリであるRAR for Androidもリリースされている。 Mac用のコマンドライン版は、BetterZip4のプラグインとしても動作する。
作者 | Eugene Roshal / Alexander Roshal |
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初版 | 1995 |
最新版 | 7.01[1] - 2024年5月15日 [±] |
対応OS |
Windows Vista 以降, macOS, Linux, FreeBSD |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
対応言語 | 多言語 |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | アーカイバ |
ライセンス | プロプライエタリ、シェアウェア |
公式サイト |
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RAR形式の圧縮を行う。ZIP形式・LHAなどの圧縮フォーマットに比べて、比較的高い圧縮率を持つ。WinRARでは作成したRAR形式のファイルなど、圧縮されたファイルのことを書庫と呼ぶ。
WinRARは、RAR形式のファイルを解凍できないWindowsユーザーにRAR形式を使えるように自己解凍形式でRARの圧縮ファイルを作成できる。また圧縮時にパスワードをかけることができる。
現在、Windows上でRARの圧縮ができるのは、WinRARとそれに付属する、rar.exeのみである。
WinRAR5より新しい圧縮フォーマットであるRAR5が使用可能になった。拡張子は.rarのままであるが従来のRAR対応ソフトウェアでは扱うことができない。
RAR形式のファイルには、「リカバリレコード」と呼ばれる特殊なデータを付与することができ、圧縮ファイルの一部が破損した場合にリカバリレコードを用いてファイルを修復することができる。WinRAR.exeを使用する場合、リカバリレコードは圧縮ファイル全体のサイズのうち1~10%のサイズで自由に設定することができ、このサイズが大きいほうが破損時に修復できる可能性が増す。Rar.exeではリカバリレコードの割合に上限はない。通常、5%程度のリカバリレコードが付与されていれば破損を修復することが可能である。
ボリューム分割を使用した場合には、拡張子が.revのリカバリーボリュームを作成できる。これは分割ファイルが不足している場合にその代わりとなり、欠損ボリュームを復元する機能を持つ。revファイルの数が欠損分割ファイルの数より上回っている場合に復元が可能である。
自己解凍形式の書庫に既定の書式に従ってコメントを付与することで、ウィザードライクなインストーラを作成することができる。これはインストール書庫と呼ばれている。ただし、レジストリ操作といった本格的な機能は備えておらず、他のインストーラ作製ツールほど詳細な機能を実装することはできない。
FATなどで1つのファイルサイズに制約がある場合や、CDなどの容量制限があるメディアにコピーする場合などは、圧縮ファイル単体のサイズを一定値以下に抑える必要がある。WinRARでは、ボリューム分割という機能が利用できる(自己解凍形式でも可能で、RAR形式のファイルに限る)。
圧縮後のファイルサイズが指定のサイズ以上になるとファイル名末尾に「.part0.rar」のようにサフィックスを付与し、複数のファイルに分割する(古いバージョンではrar, .r00,.r01のような拡張子となる)。 解凍時は分割された全てのファイルを用意すれば解凍することができる。
ARJ・BZ2・CAB・EXE・GZ・ISO・JAR・TAR・uuencode(UUE)・XZ・Z・7Z・LZH・TAR・GNU ZIPの解凍。
ACEの解凍をかつてサポートしていたが、セキュリティ上の問題によりバージョン5.70 Beta 1より削除された[2]。
以下が、バージョン情報の概要である。 バージョン2.00は1996年9月6日にリリースされた。
()内の日付は英語版の発表日である。
元々はMS-DOSベースのアーカイバであったRARのWindows対応版という意味でのWinRARであるが、WinRARの機能充実とDOS版の開発停止(DOSエクステンダを用いた32ビット版RAR32はなお存続している)により、元々のRARアーカイバ(DOS以外のコマンドライン版もある)はWinRARの派生品となった。
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