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電子名刺の標準ファイル書式 ウィキペディアから
vCard(英語: Virtual Contact File 頭字語 VCF)は電子名刺用のファイル形式である。電子データの交換 に使えることから電子メールに添付したり、MMS(マルチメディアメッセージングサービス)やIM(インスタントメッセージ)、NFCに使うほか、QRコードに加工して送信できる。名刺としての記載事項には、名前と住所のほかに電話番号、電子メールアドレス、URL、ロゴ、写真、オーディオクリップなども含められる。
vCardは、スマートフォン、PDA(携帯情報端末)、PIM(個人情報マネージャー)、CRM(顧客関係管理)などでデータ交換形式として使用される。
これらのデータ交換アプリケーションを成立させるには他の「vCardバリアント」が使用され、それぞれの特定分野(XML表現、JSON表現、またはWebページ)ごとに「バリアント標準」として提案されている。vCardの拡張であるvCardPlusは、プロフィール写真、地図の場所、その他の情報とともに、すべての基本情報を含むカスタマイズされたランディングページを利用する。 スマートフォンの連絡先ファイルとして保存することもできる。
vCardは1995年、Apple、AT&T Technologies(のちのルーセント・テクノロジー)、IBM、シーメンスによって設立されたVersitコンソーシアムによって提唱された。1996年12月には規格の策定権はインターネットメールコンソーシアムへと移った。vCardの付属規格であるvCalenderはのちにiCalendarへと拡張された。vCalendarとiCalendarは相互に互換性を持つこととなっている。
vCard バージョン2.1は広く電子メールクライアントに採用されている。バージョン3.0はRFC 2425およびRFC 2426の準標準化提案となっている。vCardの拡張子は「.vcf」である。
hCardマイクロフォーマットではWebページにvCardのデータを埋め込むことを可能としている。それはFirefoxのOperatorなど、ブラウザの拡張機能で実現される。またhCardとvCardは相互に変換可能で互換性を持つこととなっている。
XML vCardフォーマットはXMPP標準化財団によって定義されており、XMPPおよびLight-Weight Identityなどの技術で利用される。W3Cは、vCardのRDFベースの符号化に関する注釈を公表している。
BluetoothによるvCardの送信は幅広い互換性を持つが、デバイス間の照合を要しないので、匿名メッセージを送信するための標準として利用されることもある。
アプリケーションによってvCard実装内容は異なっている。macOSの連絡先では、1つのvcfファイル中にすべての連絡先を収める形となっているが、Microsoft Outlookでは、1つのファイルに1件の連絡先を収めるようになっている。LinuxのKDE Kontactアプリケーションでは、1つのファイルに1件ごとと複数件の両方、インポート(入力)とエクスポート(出力)が出来るようになっている。
vCardの内容は次のようなプレーンテキストとなっている。
BEGIN:VCARD VERSION:2.1 N:Gump;Forrest FN:Forrest Gump ORG:Gump Shrimp Co. TITLE:Shrimp Man TEL;WORK;VOICE:(111) 555-1212 TEL;HOME;VOICE:(404) 555-1212 ADR;WORK:;;100 Waters Edge;Baytown;LA;30314;United States of America LABEL;WORK;ENCODING=QUOTED-PRINTABLE:100 Waters Edge=0D=0ABaytown, LA 30314=0D=0AUnited States of America ADR;HOME:;;42 Plantation St.;Baytown;LA;30314;United States of America LABEL;HOME;ENCODING=QUOTED-PRINTABLE:42 Plantation St.=0D=0ABaytown, LA 30314=0D=0AUnited States of America EMAIL;PREF;INTERNET:forrestgump@walladalla.com REV:20080424T195243Z END:VCARD
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