Unpacking アンパッキング

2021年のコンピュータゲーム ウィキペディアから

Unpacking アンパッキング』は、Witch Beamが開発し、Humble BundleMicrosoft WindowsmacOSLinuxNintendo SwitchPlayStation 4PlayStation 5Xbox One向けに販売したオーストラリアのパズルゲーム

概要 ジャンル, 対応機種 ...
Unpacking アンパッキング
ジャンル パズル
対応機種
開発元 Witch Beam
発売元 Humble Bundle
ディレクター Wren Brier
デザイナー Wren Brier
Tim Dawson
音楽 Jeff van Dyck英語版
人数 1人
発売日 PC、Switch、XONE
2021年11月2日
PS4、PS5
2022年5月10日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
売上本数 10万本[1]
対応言語 日本語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、中国語(簡体字、繁体字)、スペイン語
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概要

ゲームプレイは、女性のキャラクターの所持品を箱から新しい住居に開梱することで構成され、各ステージ名は1997年から2004年、2007年、2010年、2012年、2013年、2015年、2018年と開梱が行われる年ごとに名前が付けられている。プレイヤーは、開梱されたアイテムをそれぞれ性格空間に納め、アイテムと女性が住んでいる場所を通して主人公の生い立ちを学んでいく[2]

本作は高解像度ドット絵で描かれ、サウンドデザインには1万4000を超えるフォーリーサウンドが収録されており、アイテムを持ち上げた時と配置した時の効果音が複数存在する[3]。また、合計35部屋[4]からなる8つのステージ[5]で構成されている。

開発

Thumb
第22回 Game Developers Choice Awards英語版でBest Audio賞を受賞した『Unpacking アンパッキング』開発チーム

本作は、オーストラリアのブリスベンにあるインディーゲームスタジオのWitch Beamによって開発された。Witch Beamは2013年に設立され、2015年にツインスティックシューターゲーム『アサルトアンドロイドカクタス英語版』をリリースしている。このゲームは、ディレクターのレン・ブライヤーが、2018年初頭に夫でありスタジオ創設者のティム・ドーソンと共に引っ越した際に、初めて構想が練られた。ラベルのない箱を開梱(Unpacking)し、中に何が入っているか分からないという経験を、ブライヤーがコンピュータゲームに置き換えられることを発見している。そして2人はアクセラレータープログラム「Stugan」に参加し、2019年初頭にゲームの制作に入った。ゲームのアクセシビリティ機能の開発には多大な時間が費やされており、言語や理解の壁がある子供たちにも楽しめるよう、本作はほとんど言葉を使わずに体験できるようになっている。ゲームにはテキストがまったくないが、本作のストーリーは主にプレイヤーが箱から取り出すオブジェクトによって語られており、これは開発チームが、持ち物やアイテムがその持ち主の背景や物語をプレイヤーに伝えてくれると考えたからである[6]

Witch Beamは『アサルトアンドロイドカクタス』の成功から、より多くの投資資金を集め、潜在的投資家と会うことができた。また、初期の宣伝材料に対する観客の反応も非常に良かった。しかし、ゲームの規模は構想の時からほとんど変わってはいない。最終的にチームは、インディーゲームパブリッシャーのHumble Bundleと契約し、クリエイティブコントロールとゲームのブランドへの所有権を保持することができるようになった。Witch Beamがゲームのソーシャルメディアチャンネルのほとんどを管理する中で、本作のDiscordチャンネルとTikTokアカウントの運営に、Witch Beamは『Among Us』のコミュニティディレクターであるヴィクトリア・トランを採用している[6]。当初は1年半程度の開発期間が想定されていたが、実際はかなり長い時間がかけられた[7]。2021年11月2日、パーソナルコンピューターNintendo SwitchXbox One向けに発売された[8]。2022年内には、PlayStation 4PlayStation 5向けにも発売予定となっている[9]。パッケージ版は、Limited Run Games英語版が販売し、2022年初頭に発売予定[10]

評価

要約
視点
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評価
集計結果
媒体結果
Metacritic84/100(PC)[11]
86/100(Switch)[12]
81/100(XONE)[13]
86/100(PS5)[14]
レビュー結果
媒体結果
GameSpot9/10[2]
IGN8/10[15]
NintendoLife[16]
Nintendo World Report6.5/10[17]
Easy Allies8.5/10[18]
GamesHub[19]
ガーディアン[20]
Hardcore Gamer4/5[21]
Push Square[22]
Shacknews7/10[23]
TouchArcade4.5/5[24]
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レビュー収集サイトMetacriticでは、本作は一般的に好意的なレビューを受けている[11][12][13][14]。リリースされてからはRock, Paper, Shotgun[25]GameSpot[2]Eurogamer[26]、Nintendo Life[16]IGN[15]Kotaku[27]、TouchArcade[24]ガーディアン[20]から本作は肯定的なレビューを受けている。さらにリリースから10日間で、全プラットフォームから10万本を売り上げた[1]GamesRadar+はその革新的な物語でゲームを賞賛し[28]、Can I Play That?はそのアクセシビリティを評価し賞を受賞させた[29]

また本作はザ・ニューヨーカー[30]ロサンゼルス・タイムズ[31]フィナンシャル・タイムズ[32]、CNET[33]などの複数の出版社から「2021年の最高のビデオゲーム」の1つに選ばれている。フォーブスはトップ10の中で第4位に[34]ニュー・ミュージカル・エクスプレスはトップ20の中で第7位に[35]Polygonはトップ50の中で第13位にランクインさせた[36]。Eurogamerはゲーム・オブ・ザ・イヤーに本作を選出した[37]

受賞と表彰

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部門結果出典
2021年 Australian Game Developer Awards英語版 Game of the Year 受賞 [38]
Excellence in Accessibility 受賞
2022年 第25回 DICEアワード英語版 Outstanding Achievement for an Independent Game 受賞 [39]
ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード Best Audio (音響賞) 受賞 [40][41]
Innovation Award(革新賞) 受賞
Best Narrative(優れた物語体験に贈られる賞) ノミネート
インディペンデント・ゲーム・フェスティバル Seumas McNally Grand Prize(大賞) ノミネート [40][42]
Excellence in Narrative(優れた物語体験に贈られる賞) ノミネート
Excellence in Design(ゲームデザイン賞) ノミネート
Excellence in Audio(音響賞) ノミネート
英国アカデミー賞ゲーム部門 ファミリー作品賞 ノミネート [43]
ナラティブ賞 受賞
オリジナル・プロパティ賞 ノミネート
EE Game of the Year賞 受賞
Gayming Awards 2022 Game of the Year ノミネート [44][45]
Best LGBTQ Indie Game 受賞
Authentic Representation Award 受賞
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脚注

外部リンク

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