Unix系オペレーティングシステムにおいて、true(トゥルー)とは常に終了コード0を返すだけのコマンドである。シェルによって論理値と解釈される。

概略

普通はシェルスクリプト条件文ループにおいて利用される。このとき、ブーリアン型の値はプログラムの終了コードとして与えられる。例えば、以下のBourne shellスクリプトは割り込みを受けるまで文字列 hello を表示する:

while true
do
  echo hello
done

このプログラムは "実際の" 引数を取らないが、あるバージョンでは、標準パラメータ --help が使用法の要約を表示し、--version がプログラムのバージョンを表示する。

ヌル・コマンド

true は単独のコロン(:)としても書くことができる。この形式はヌル・コマンドと呼ばれ、一般的にシェルの組み込みコマンドであり、そのために true よりもいっそう重要である。上記の例を true の代わりに : を使用して書くこともできる:

while :
do
  echo hello
done

別名の : の形式では、true は通常は(Bourne shellPOSIX互換のシェルにおいて)ダミーのコマンドとして使用できる。ダミーのコマンドとしては、引数に ${parameter:=word} の形式を指定してパラメータに値を代入する[1] 。例えば、bash のためのバグ・レポート・スクリプトである bashbug では以下のように使われる:

 : ${TMPDIR:=/tmp}
 : ${EDITOR=$DEFEDITOR}
 : ${USER=${LOGNAME-`whoami`}}

true は実行ファイルとしても提供されているが、ほとんどのシェルで組み込み版が提供されている。

脚注

関連項目

外部リンク

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