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SMBIOS(System Management BIOS)とは、BIOS内のデータ構造の配置(およびそのアクセスメソッド)に関する仕様である。SMBIOSにより、そのPCに固有の情報をユーザやアプリケーションが格納したり使用したりすることができる。1999年ごろ、Distributed Management Task Force(DMTF)がSMBIOSを扱うようになった。それ以前は、SMBIOSはDesktop Management Interface(DMI)の一部として知られていた。ほぼ同じ時期にマイクロソフト社はOEM各社とBIOSベンダー各社に対して認定を受ける際にSMBIOS情報(インタフェースとデータ)を提供するよう要求している。
2021年1月現在、DMTFがリリースしている最新の仕様は2020年7月17日のバージョン3.4.0である。
バージョン2.7.1のSMBIOS仕様では、以下のStructure Typeを定義している。
Type | 説明 |
---|---|
0 | BIOS情報 |
1 | システム情報 |
2 | 基板(またはモジュール)情報 |
3 | 筐体 |
4 | プロセッサ情報 |
5 | メモリコントローラ情報 (Obsolete) |
6 | メモリモジュール情報 (Obsolete) |
7 | キャッシュ情報 |
8 | ポートコネクタ情報 |
9 | システムスロット |
10 | オンボード・デバイス情報 |
11 | OEM文字列 |
12 | システム構成オプション |
13 | BIOS言語情報 |
14 | structureのグループ化 |
15 | システムイベントログ |
16 | 物理メモリアレイ |
17 | メモリデバイス |
18 | 32ビット・メモリエラー情報 |
19 | メモリアレイの配置アドレス |
20 | メモリデバイスの配置アドレス |
21 | 組み込みポインティングデバイス |
22 | 可搬バッテリ |
23 | システムリセット |
24 | ハードウェアセキュリティ |
25 | システム電源制御 |
26 | 電圧プローブ |
27 | 冷却デバイス |
28 | 温度プローブ |
29 | 電流プローブ |
30 | 帯域外遠隔アクセス |
31 | Boot Integrity Services (BIS) エントリポイント |
32 | システムブート情報 |
33 | 64ビット・メモリエラー情報 |
34 | 管理デバイス |
35 | 管理デバイス装置 |
36 | 管理デバイスしきい値データ |
37 | メモリチャネル |
38 | IPMI デバイス情報 |
39 | システム電源 |
40 | 追加情報 |
41 | オンボードデバイス拡張情報 |
42 | 管理コントローラ・ホストインタフェース |
126 | 不活性 |
127 | テーブル終端 |
128-255 | システム固有またはOEM固有の情報を追加可能 |
LinuxカーネルにはSMBIOSデコーダがあり、SMBIOS情報に基づいてシステム管理者が特定のワークアラウンドの有効/無効を設定できる。ユーザ空間のコマンド行ユーティリティ dmidecode
[1] を使えばSMBIOSデータを見ることができる。
WMIを使えば、Windows上でSMBIOS情報にアクセスできる[2]。XPおよびそれ以降でサポートしている。一部のSMBIOS情報はコマンドプロンプトでWMICコマンドを使って表示することができ、レジストリにも同様の情報がある。
SMBIOSデータをそのまま取得するユーティリティも各種あり、例えば "smbiosw"[3] や "SMBIOS Peek"[4] がある。
UEFIでは、"SmbiosView" というシェルアプリケーションでSMBIOSデータを見ることができる。
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