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SANDA
日本の漫画作品 ウィキペディアから
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『SANDA』(サンダ)は、板垣巴留による日本の漫画。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2021年34号から2024年32号まで連載された[4][1]。少子化が進んだ近未来の日本を舞台に、「サンタクロースの末裔」である主人公が子供たちを守るために戦う姿を描いている[1][2]。
2025年10月からテレビアニメが放送中[5]。
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沿革
2021年7月15日発売の『週刊少年チャンピオン』33号にて、「週チャン熱夏の新連載攻勢!!」の第1弾の作品として連載が告知された[6]。同年7月21日発売の同誌34号より連載を開始[4]。2024年7月11日発売の34号で連載を終了し[1]、同日にテレビアニメ化が発表された[7]。
あらすじ
超少子化が進み、15歳以下の子供が総人口の0.1%にまで減少した2080年の日本。そこで子供は手厚く保護すべき対象として扱われ、大人が子供の育成を厳密に管理する社会が築かれていた。
大国愛護学園中等部に通う三田一重は、ある日クラスメイトの冬村四織から命を狙われてしまう。三田は冬村の異常な行動に対し「自分に好意を寄せているのでは」と勘違いするが、彼女にはある理由があった。実はサンタクロースの末裔である三田は、特定の条件がそろうとサンタクロースに変身するという特異体質の持ち主だった。その秘密を知っていた冬村は行方不明となった友人・小野一会を探し出すため三田の持つサンタクロースとしての力に目をつけ、彼をサンタクロースに変身させるために襲っていたのだった。
かくして冬村から協力を求められた三田は、彼女と共に小野の捜索に奔走するが、次第に彼は子供の思想をコントロールしようと目論む学園長の大渋一二三やサンタクロースの力を独占しようとする「赤衣の特捜隊」といった大人たちとの戦いに巻き込まれていくことになる[1][2][3][8]。
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登場人物
声の項はテレビアニメの声優。
- 三田 一重(さんだ かずしげ)
- 声 - 村瀬歩[9] / 東地宏樹(サンタクロース)[9]
- 本作の主人公[10]。中学2年生[11]。大黒愛護学園の生徒[11]。サンタクロースの末裔で、赤い服を着ると筋肉隆々の老人に変身する能力を持つ。
- 冬村 四織(ふゆむら しおり)
- 声 - 庄司宇芽香[5]
- 三田の同級生[11]。長身の女子生徒で爆発物や包丁を仕込みに持っており理知的だが怒り出すと表情が暗くなる。
- 小野 一会(おの いちえ)
- 声 - 永瀬アンナ[5]
- 冬村の親友[5]。眼鏡を掛けた心優しい女子生徒で育ちが良く、両親から期待をかけられていたものの失踪扱いされてしまう。
- 甘矢 一詩(あまや ひとし)
- 声 - 新祐樹[5]
- 三田と同室[5]。
- 風尾 二胡(かざお にこ)
- 声 - 松岡美里[5]
- 三田の許嫁[5]。
- 生田目 二海(なまため ふみ)
- 声 - 伊瀬茉莉也[5]
- 大人を殺めたことのある生徒が集まる2年10組の生徒だった。
- 大渋 一二三(おおしぶ ひふみ)
- 声 - 関俊彦[10]
- 大黒愛護学園の学園長[10]。全身整形をしている[10]。
- 実年齢は高く長生きしており、若作りや健康に気を使いながら生徒を見守りを表面上は行っている。
- 柳生田 三郎(やぎうだ さぶろう)
- 声 - 平田広明[10]
- 赤衣の特捜隊のエース[10]。
- 鉄留 十予(てつどめ とよ)
- 声 - 野沢雅子[12]
- 大黒愛護学園で理事長を務める[12]。95歳[12]。
制作背景
『BEASTARS』では動物を描いていた板垣は「賢い人なら“動物マンガ家”としての称号を背負って、自分をうまくプロデュースしていくのかもなあ」と考えもした[13]。しかしそれ以前に漫画家であり[13]、「一度は人間だけの漫画も描いてみたい」[14]、「動物だけではなくいろいろ描きたい」と思い、本作では人間が描かれている[13]。人間を描くことは、板垣が作成した「20代のうちにやってみたいことリスト」に入っていたが、「描こう」と決意したのは20代後半であった[14]。板垣は30代は大人であるという感覚を持っていたため、「ちょうど子供と大人の狭間について考えていた時期」であり、このことから着想を得て、制作が開始された[14]。
板垣は親と買い物に行く際、ワクワクしながらついて行った場所であるため、伊勢丹新宿店に思い入れがあった[13]。そのため、「いつか伊勢丹と何かできればいいな」と考えており、本作は伊勢丹新宿店を改装した学校という設定で描かれている[13]。本作はサンタクロースの話なので、板垣は「クリスマスに何かできたら楽しいだろう」とも話している[13]。
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書誌情報
- 板垣巴留『SANDA』秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉、全16巻
- 2021年12月8日発売[11][15]、ISBN 978-4-253-28101-0
- 2022年2月8日発売[16]、ISBN 978-4-253-28102-7
- 2022年5月6日発売[17]、ISBN 978-4-253-28103-4
- 2022年7月7日発売[18]、ISBN 978-4-253-28104-1
- 2022年9月8日発売[19]、ISBN 978-4-253-28105-8
- 2022年12月8日発売[20]、ISBN 978-4-253-28106-5
- 2023年2月8日発売[21]、ISBN 978-4-253-28107-2
- 2023年4月7日発売[22]、ISBN 978-4-253-28108-9
- 2023年7月6日発売[23]、ISBN 978-4-253-28109-6
- 2023年9月7日発売[24]、ISBN 978-4-253-28110-2
- 2023年11月8日発売[25]、ISBN 978-4-253-28111-9
- 2024年1月5日発売[26]、ISBN 978-4-253-28112-6
- 2024年4月8日発売[27]、ISBN 978-4-253-28113-3
- 2024年6月7日発売[28]、ISBN 978-4-253-28114-0
- 2024年8月7日発売[29]、ISBN 978-4-253-28115-7
- 2024年10月8日発売[30]、ISBN 978-4-253-28116-4
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テレビアニメ
要約
視点
2024年7月にテレビアニメ化が発表され[7]、2025年10月から毎日放送・TBSテレビ『アニメイズム』枠ほかにて放送中[5]。
2025年7月3日から6日までアメリカのロサンゼルスで開催された「Anime Expo2025」に本作のアニメも参加した[5]。7月4日に原作者の板垣巴留、監督の霜山朋久、サイエンスSARUのプロデューサーの崎田康平によるパネルイベントや、板垣によるライブドローイングが行われた[5]。
製作
監督の霜山朋久はオファーを受けてから本作を読んだが、「ストーリーもキャラクターも、どちらのインパクトも強い作品だという印象」を受けたと話している[14]。作品に引き込まれ、アニメ化したら面白くなると考え、光栄に思う気持ちで監督を引き受けている[14]。霜山は「キャラクター達が放つ光をより輝かせるぞと言う気持ち」で制作しており、本作では生き生きとしたキャラクターが描かれている[9]。
スタッフ
- 原作 - 板垣巴留[9]
- 監督 - 霜山朋久[9]
- シリーズ構成・脚本 - うえのきみこ[9]
- 音楽 - 田中知之[9]
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 石山正修[9]
- 美術監督 - 桧垣仁希[12]
- 色彩設計 - 合田沙織[12]
- 撮影監督 - 伊藤ひかり[12]
- 編集 - 廣瀬清志[12]
- 音響監督 - 三好慶一郎[12]
- 音響効果 - 中島勝大
- 音響制作 - 東北新社
- チーフプロデューサー - 鍋岩晶子、崎田康平、松山英生
- プロデューサー - 日向泰隆、安谷屋佑磨
- アニメーションプロデューサー - 神戸秀太
- アニメーション制作 - サイエンスSARU[9]
- 製作 - SANDA製作委員会(電通、電通アニメソリューションズ、サイエンスSARU、秋田書店)
主題歌
各話リスト
放送局
BD
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脚注
外部リンク
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