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映像・音響機器などで音声信号をデジタル転送するための規格 ウィキペディアから
S/PDIF(Sony Philips Digital InterFace、ソニー・フィリップス・デジタル・インターフェース、エスピーディーアイエフ)とは、映像・音響機器などで音声信号をデジタル転送するための規格である。データ転送の方式および接続端子の種類を規定している。名称のSとPの間にスラッシュを入れず単にSPDIFとも表記される。読み方としては、そのまま読むほかエスピーディフ、スピディフなどとも読まれる。デジタル端子とも呼ばれる[1]。
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デジタル音声を転送する規格として、従来から業務用のAES/EBU (IEC60958-4) がある。この端子を一般用に簡略化して利用しやすくしたものがS/PDIFである。データ転送方式はAES/EBUとほぼ同一となっている。
転送されるデータは、任意のデジタルデータ(Dolby Digital、DTS、AAC)もしくは、リニアPCMデータとコピー保護フラグやトラックIDなどの各種付加データなどで構成され、Dolby Digital等では1 - 6.1チャンネル、リニアPCMでは最大2チャンネルの音声を1本のケーブルで転送可能である。任意のデジタルデータに圧縮音声を流す規格として、IEC61937が規格化されている。しかし、最大6.1chまでの音声しか出力されないという問題があるため、DTS-HD、Dolby TrueHD、Dolby Atmos、DTS:Xなどの上位規格に対応せず、強制的にDolby DigitalかDTS、あるいはリニアPCMに変換されるという問題もある。
データは送り側から受け側へ常に一方通行で転送される。そのためデータ転送時にエラーが起きた場合、パリティによる誤り検知はされるが再送は行われない。
1990年代のDATからの音声出力に用いられた。オプティカル(光)だけでなく同軸での実装がされ、それぞれの変換も行われた。その後、DVDプレイヤー登場では、ドルビーデジタル・DTS音源出力、テレビのAAC音源のデジタル出力に使用された。HDMIが普及する2006年頃からは、HDMIのデジタル音声規格は、事実上、光デジタル音声転送の上位規格である。
端子は大きくわけて、光デジタル音声端子(オプティカル)・同軸デジタル音声端子(コアキシャル)が、IEC60958 (-3) およびEIAJ RC-5720Bで規格化されている。対応している音声規格はLPCM2ch、ドルビーデジタル、DTSデジタルサラウンド、AACのみ。転送媒体の違いはあるが、ケーブルを流れるデータは全く同じ形式のデジタルデータである。このため、両者間での変換装置も市販されている。
高級機を中心に普及しており、アンプとプレイヤー間の接続に利用されている[1]。
ホームシアターとの接続を考慮したテレビに採用されている[3]。
任天堂機の場合、LPCMサラウンドおよびドルビーサラウンド(ニンテンドー64、ゲームキューブ、Wii、Wii U)以外採用されたことがないため、一度も光デジタル端子が搭載されたことがないが、パナソニック製Qのみ例外。
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