QHBは、アメリカ合衆国の探信儀(アクティブ・ソナー)。アメリカ海軍が初めて配備したスキャニング・ソナーであり、W・W・ベーレンズ・Jrの指揮下に開発されて、1948年より艦隊配備を開始した。
種別 | 探信儀(アクティブ・ソナー) |
---|---|
開発・運用史 | |
開発国 | アメリカ合衆国 |
就役年 | 1946年 |
送振系 | |
周波数 | 中周波数(20–25.5 kHz) |
音響出力 | 3,300ワット |
ビーム幅 | 14度 |
送受波器系 | |
送受波器方式 | リン酸二水素アンモニウム製圧電素子 |
装備方式 | 円筒形アレイ |
ステーブ数 | 48本 |
概要
基本的には捜索用であり、俯角が取れなかったことから、水中攻撃指揮用にはQDAなどのサーチライト・ソナーと連接される必要があった。送振機アレイは直径19インチ (48 cm)の円筒形で、リン酸二水素アンモニウム製の素子による送受波器を48本のステーブとして搭載していた。動作周波数は20–25.5kHzの高周波であったため、探知距離は1,800ヤード (1,600 m)程度に限られたが、全周走査できるというサーチライト・ソナーにはないメリットから、艦隊では好評であった[1][2][3]。
その後、小改正型として、AN/SQS-2、AN/SQS-10[4]、AN/SQS-11が順次に開発された[5]。また本機は本来水上艦用であったにもかかわらず、1948年に「クラマゴア」が搭載したのを皮切りに潜水艦にも装備され、後にはそのための派生型としてAN/BQS-2が開発されて、ドイツから接収したGHGの技術を使ったAN/BQR-2攻撃ソナーなどとともに搭載された[6]。
周波数 | 機種名 | 送振機 | 直径×高さ [cm] | 重量 |
---|---|---|---|---|
20.0 kHz | AN/SQS-10 | AT-349 | 47.8×65.5 | 1,000 lb (450 kg) |
25.5 kHz | AN/SQS-11 | AT-354 | 47.8×60.7 | 800 lb (360 kg) |
搭載艦艇
- 駆逐艦
- 潜水艦
- バラオ級潜水艦など戦中世代艦隊潜水艦の一部艦
- タング級潜水艦
- セイルフィッシュ級潜水艦
- リニエルス級駆逐艦(後日装備)
- アウダス級駆逐艦(後日装備)
- 駆逐艦「オケンド」
- ピサロ級フリゲート(7,8番艦のみ後日装備)
- アトレヴィダ級コルベット
参考文献
関連項目
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