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Power Mac(パワー・マック)は、Apple Computerがかつて販売していたパーソナルコンピュータのシリーズ名。CPUにApple Computer、IBM、モトローラ[注 1]の三社で開発したPowerPCを採用している。PowerPC G3を搭載する機種まではPower Macintoshという名称であった。
2006年8月のWWDCで、Intel製Xeonプロセッサを搭載した後継機・Mac Proが発表され、Power Macシリーズは終息した。
詳細はPower Mac G4
1999年8月31日発表[1]、10月の発売時にCPUの製造問題からクロック周波数を50MHzずつダウンという前代未聞の措置が実施された[2]。形状、素材をPower Macintosh G3 (Blue & White)から引き継ぎつつ、表面はクリア仕上げ、グラファイトとホワイトという配色に変更された。ハンドルは無色透明となっている。モデル名のMacintoshはMacに短縮された。最終モデルは2003年まで販売された。基本的な筐体の構造を変化させないまま、G3から発展させたため、特に後期モデルにおいては冷却ファンの騒音が問題となった。発売当初、CPUに使用されているAltiVec(Velocity Engine)と言われる技術の軍事転用への懸念から輸出管理対象となっていた。
1999年8月31日発表[1]
PowerPC 7400 350MHz, 400MHz : ADBポートの痕跡を残したロジックボードを利用しており、Power Macintosh G3(Yosemite)ベースであることをうかがわせる。Power Macintosh G3同様の高速PCIバスにグラフィックカードを有す。開発コードネーム「Yikes!」
1999年8月31日発表[1], 2000年2月16日発表[3](50MHz速度アップ)
PowerPC 7400 350MHz, 400MHz, 450MHz, 500MHz : Sawtooth(開発コード)と呼ばれる新設計のロジックボードを使用し、AGPバスにグラフィックカードを有する。Power Mac初めてのAirMac搭載機であり、DVIコネクタを搭載する最初の製品である。独自開発のUniNorthシステムコントローラとKeyLargo I/Oコントローラを搭載したCore99アーキテクチャは、その後のG3/G4搭載Macintoshアーキテクチャの基盤となった[4]。
2000年7月20日発表[5]
PowerPC 7400 400MHz, Dual 450MHz, Dual 500MHz : AGPモデルに10/100/1000Base-T Ethernetを搭載したモデル。DVD-RAMドライブを搭載するモデルも存在する。開発コードネーム「Mystic」
2001年1月10日発表[6]
PowerPC 7450 466MHz, 533MHz, 667MHz, 733MHz, Dual 533MHz(BTOモデル) : CPUカードが若干変更され、システムバスが133MHzに変更されたことから、PC133準拠のメモリを利用するモデル。Digital Audioという名は専用のミニプラグを用いたスピーカー端子が付き、その他音質的向上を図った設計が為された事から。SuperDrive(DVD-R/CD-RW)ドライブが搭載されたモデルも存在する。開発コードネーム「Clockwork」「Tangent」
2001年7月18日発表[7]
PowerPC 7450 733MHz, 867MHz, Dual 800MHz : 前面パネルのデザインが一新され、シルバーベースのカラーに変更になる。DVD-ROM、SuperDriveに加え、安価なComboDrive(DVD-ROM/CD-RW)搭載モデルも加わった。開発コードネーム「Titan」
2002年1月28日発表[8]
800MHz, 933MHz, Dual 1GHz : Apple史上初めて1GHzのCPUが搭載された機種、最後のMac OS 9単体インストールディスク付属機。開発コードネーム「Nichrome」
PowerPC 7455 Dual 867MHz, Dual 1GHz, Dual 1.25GHz : QuickSilverのデザインを生かしながら、光学ドライブ搭載位置を中央に変更し2台搭載可能としたモデル。そのドライブ用ベゼルがミラー状になっていることからMirrored Drive Doorsと呼ばれる。また、この機種より内部設計が大幅に変更され、システムバス167MHz化(上位モデルのみ)、DDRメモリの採用、HDDの最大可能接続数が従来の2台から4台に増えた。(HDD用UltraATA/66が2系統+光学ドライブ用UltraATA/33が1系統) 開発コードネーム「P57」。
騒音問題が露呈し、静音ファンを搭載した電源ユニットへ交換出来る「Power Mac G4 パワーサプライエクスチェンジプログラム」が無償の在宅自己交換サービスとして、2003年6月30日まで実施された[11]。
2003年1月31日発売[12]
PowerPC 7455 1GHz, Dual 1.25GHz, Dual 1.42GHz : FireWire (IEEE 1394) が、より高速のFireWire 800準拠となったモデル。このモデルはPower Mac G4で唯一Mac OS 9での起動が不可能である。開発コードネーム「P58」。
静音ファンを搭載した電源ユニットを採用している。
2003年6月24日発売
PowerPC 7455 1.25GHz, Dual 1.25GHz : 業務用等でMac OS 9での起動が必要なユーザをサポートするために販売されたモデル。このモデルがPower Macシリーズでは(Classicではない)Mac OS 9.2.2で起動ができる最後のモデル。
静音ファンを搭載した電源ユニットを採用している。
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PowerPC 7400 450MHz, 500MHz : Power Mac G4のパフォーマンスを備えた革新的なモデルとして発売された[13]。
詳細はPower Mac G5
2003年6月24日発表[14]。発売までの約2か月間で、予約件数は10万件を記録した。同年9月発売開始。Power Mac G5はMac初の64bit CPU採用機種であり、筐体はアルミニウム合金に変更された。CPUはG4と比べ高性能だが、消費電力が多く高熱になるため、前面はメッシュ構造で大量の空気を吸気できるようになっており、多数の大型ファンを利用し、エンクロージャ内部を通過して効率よく冷却できるようになっている。G5はG4と比べ高いクロックで動作するほか、浮動小数点演算能力が大幅に上がった。
デュアル1.8以外は前期と同じラインナップとなる
PowerPC 970/970FX
2004年8月からは、オプションのハイエンドGPUとしてApple Cinema HD Display 30インチを2台接続出来る、GeForce 6800 Ultra DDLを選択可能[16][17]。
最後のPCI スロット搭載Mac。PowerPC 970FX
デュアルコアの64ビットRISC CPU、PowerPC 970MPの2.0GHzまたは2.3GHzを一基、もしくは 2.5GHzを二基搭載(つまり2つ、または4つのプロセッシングコアを搭載)、1コアあたり二次キャッシュ最大1MB。独立した、最高1.25GHzのデュアルフロントサイド・バス(FSB)[注 2]
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