Pokémon Trading Card Game Pocket
DeNA・クリーチャーズ開発のコンピュータゲーム作品 (2024) ウィキペディアから
Pokémon Trading Card Game Pocket は、DeNAとクリーチャーズが開発し株式会社ポケモンが運営する、ポケモンカードゲームを原作としたスマートフォンに向けて開発されたゲームアプリ。公式略称はポケポケ。
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原作ポケモンカードゲームの醍醐味である対戦や収集・交換を、スマートフォンで手軽に楽しむことができる。
概要
2024年10月30日にiOSとAndroidにて配信が開始した。ダウンロードは無料だがゲーム内アイテムやプレミアムパスによる課金要素がある。原作PCG同様ポケモンカードを用いて対戦する1人または2人用ゲーム。
原作PCG同様デッキを組みネットを用いた対人対戦かAIによる1人用の対戦がある。
パック
ポケポケではパックを開封して、カードを収集することができる。1パックに5枚のカードが入っていている。また、0.05%の確率でレア封入(通称ゴッドパック)となり、レア封入の場合は1パック5枚のカード全てが☆1~3、またはクラウンのカードとなる。
カードの入手
- パックパワー
- 12時間で1パック開封できるだけのパックパワーが無料で貯まる。1日にパックは2つ開封することができる。
- パック砂時計
- ミッションやチケットの交換で入手することができる。足りないパックパワーをパック砂時計(1個あたり1時間)やポケゴールド(1個あたり2時間)で補い、パックパワーが貯まる前にパックを開封することができる。砂時計やポケゴールドで強制的にパックパワーをチャージした場合、端数分を損することはない。ポケゴールドでのパックパワーチャージは1日(ゲーム内での日付変更時間は15時)につきポケゴールド720個(120連分)までとなっている。
- ゲットチャレンジ
- 他の人が引いたパックの内1枚を入手できる。消費するゲットチャレンジパワー数は、♢2以下のみなら1個、♢3が含まれている場合は2個、♢4または☆1が含まれている場合は3個、☆2が含まれている場合は4個となる。☆3及びクラウンのカードが含まれている開封結果はゲットチャレンジのリストに表示されることはないが、全て☆2以下のカードで構成されていればレア封入のパックもゲットチャレンジのリストに表示される。どのカードが当たるかは完全ランダムで決まる。他言語のプレイヤーのゲットチャレンジでは他言語のカードが手に入る。
- トレード
- 2025年1月29日に実装された。現時点でトレードできるのは最強の遺伝子と幻のいる島、時空の激闘の♢1〜4、☆1まで。同じレアリティ同士で交換する。♢3、4及び☆1のカードの交換する場合はトレードメダルをレアリティに応じて一定数、交換する両者が消費する。トレードの対象カードは順次拡張していく予定だが、プロモカードは交換解禁されない模様。メダルの入手には♢3以上のカードを(変換後に同じカードが2枚以上残らない場合はメダルと交換不可)消費することで消費したレアリティに応じた個数のメダルを獲得できる。
パック追加の歴史
実装年月日 | トレード解禁日 | パック名 |
---|---|---|
2024年10月30日 | 2025年1月29日 | 最強の遺伝子 |
2024年12月17日 | 同上 | 幻のいる島 |
2025年1月30日 | 2025年2月28日 | 時空の激闘 |
2025年2月28日 | 未解禁 | 超克の光 |
対戦ルール
原作PCGと同じくポケモンを育ててワザを使い、相手より早く指定の数のポケモンをきぜつさせることを目的とするが、スマートフォンで手軽に楽しめるようルールの一部を再整備・簡略化している。また、「山札のポケモンをランダムで選ぶ」などといった、コンピュータゲームならではのランダム要素も導入されている。以下の原作PCGとのルールの違いは基本的なルールのものとなっている。
変更点 | 原作公式ルール | ポケポケ |
---|---|---|
デッキの枚数 | 60枚 | 20枚 |
同一名称のカードの入れられる枚数 | 4枚まで (基本エネルギーは何枚でも入れられる) | 2枚まで |
エネルギー | 「エネルギーカード」としてデッキに含まれる | デッキに含まれず、自分の番に「エネルギーゾーン」にランダムに1個チャージされる[注 1][注 2] |
1ターン目のエネルギーチャージ | 先攻・後攻共に可能 | 先攻はエネルギーゾーンに毎ターン自動供給されるエネルギーが出ない[注 3] |
1ターン目からサポートが使えるか | 先攻のみ不可能 | 両方可能 |
1ターン目からワザが使えるか | 先攻のみ不可能 | 両方可能[注 4] |
ベンチの数 | 5枚 (カードの効果により増減する場合あり) | 3枚 |
最初の手札 | 7枚 | 5枚 |
手札の上限 | なし | 10枚 10枚を超える分はドローできない |
弱点 | ダメージ2倍 | +20ダメージ |
抵抗力 | −30ダメージ | そもそも抵抗力という概念がない |
相手を"きぜつ"させた場合 | スタート時にデッキからセットしたサイドカードを1枚とる (倒したポケモンがルールを持つポケモンなら2枚以上取れるものもある) |
サイドカードがない代わりに1ポイントとる 倒したポケモンがexポケモンだった場合は2ポイントになる |
混乱時にワザを使ってコイントスでウラが出た場合の処理 | ワザが失敗しワザの使用者にダメカン(10ダメージ)を3個乗せる | ワザは失敗するが自傷ダメージは受けない |
基本の勝利条件 | サイドに置いてあるカードを全て取りきる | 3ポイント先取する |
ターン数の制限 | なし | 片方のプレイヤーが動いて1ターンと計算し、30ターン(ひとりでモードでは50ターン)以内に決着が付かなければ引き分けとなる |
対局時計 | 基本的に両者共有のタイマーとなり、時間切れになった場合は両者敗北や延長戦などの大会によって決められた勝敗のルールが適用される | 各プレイヤーごとに持ち時間(20分)があり、持ち時間が切れた場合はそのプレイヤーの敗北となる |
ゲーム開始時の手札の内訳 | 完全ランダムでたねポケモンがいない時がある | 必ずたねポケモンが1枚以上存在する[注 5] |
山札が切れて自分の番の最初にカードが引けなかった場合 | 自分の負けになる | 山札からカードが引けないだけで、負けにはならない |
反響
配信開始から1ヶ月半ほどで6000万ダウンロードを突破[1]し2024年下半期ダウンロード数1位を記録[2]。また、LINEリサーチによる2024年12月に全国15〜24歳の若年層を対象に行われた流行調査では1位を記録した[3]。
ポケポケの好調によりDeNAのゲーム事業のユーザー消費額が前四半期まで200億円程度だったものが第三四半期には946億円に上昇[4][5]し、前年同期比で利益率が8126.8パーセントを記録[5][6]、株価も一時10パーセント高を記録した[7]。
脚注
外部リンク
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