ビンカムリビンカムリ(パウリネラ・クロマトフォラ) Paulinella chromatophora は、有殻糸状根足虫の1種である。シアノバクテリアによく似た色素体を持ち、その光合成によって生活することで知られ、共生藻類から細胞小器官としての葉緑体の進化を考える上で重視されている。
有殻糸状根足虫や泥の中にも見られ、汚泥中に出現するものもある。Paulinella属の一部は海洋にも分布する。 有殻糸状根足虫類のほとんどは従属栄養性で、他の藻類や原生生物、或いはバクテリアを捕食して生活する。唯一、パウリネラ・クロマトフォラ(Paulinella chromatophora)だけは細胞内にシア
色素体一方藻類では、葉緑体の構造や色素組成が系統によって違い、それぞれ異なった名前で呼ばれることがある。たとえば紅藻では紅色体(rhodoplast)、灰色藻やPaulinella chromatophora(ケルコゾアの有殻アメーバ)ではシアネレ(チアネル、cyanelle)と呼ばれる。また白色体という用語は色素のな
灰色藻1995)。葉緑体の色素組成から、灰色藻のような色を呈する。 Paulinella chromatophora ケルコゾアの有殻糸状根足虫。この生物も藍藻由来の葉緑体であるシアネレを持ち、膜間にペプチドグリカン層を保持している。ただし、宿主の系統が離れている為に灰色藻には含めない。Paulinella
フィコシアニン(phycocyanobilin、開環したテトラピロール構造を持つビリン色素のフィコビリンの一種)を有する。藍藻の他、灰色藻、紅藻、クリプト藻、および有殻糸状根足虫の Paulinella chromatophora が持つ光合成色素の1つ。 発色団としてフィコシアノビリンだけをもつものをC-フィコシアニン、フィコシアノビリン