O嬢の物語
フランスの小説作品 ウィキペディアから
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『O嬢の物語』(オーじょうのものがたり、原題Histoire d'O)は、フランスの中編小説。1954年ジャン=ジャック・ポーヴェール書店より刊行。作者はポーリーヌ・レアージュ(Pauline Réage)。1955年ドゥ・マゴ賞を受賞。
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女流ファッション写真家のOは、ある日恋人ルネにとある城館へ連れて来られ、複数の男の共有性的玩弄物となるよう、鞭打やその他肉体を蹂躙する手段をもって心身共に調教される。一ヶ月ほど後、城館を後にしたOは、ルネからステファン卿なる人物を紹介され、卿の求めに従ってルネから卿に譲り渡される。ステファン卿の持ち物となったOは凌辱と鞭打とを繰り返され、さらに卿の持ち物である証として尻に烙印を押され、性器に鉄の輪と鎖を付けられる。そしてある夜会で、梟の仮面を被せられ、陰部を脱毛されたOは衆目に晒されることになる。
作者はポーリーヌ・レアージュ(Pauline Réage)。この女性名のペンネームは、序文『奴隷状態における幸福』を寄せたジャン・ポーラン自身のものと目されていたが、執筆に関わっていたと一部で噂されていたドミニク・オーリーが1994年に自分が作者であると表明した。ポーランを失うことを恐れていたオーリーは、彼の気を引くためにこの物語を書いたと述べている。親子ほど年が離れていて、「若くもなくかわいくもない自分には、他の武器が必要であった」と説明している[1]。
官能小説家の千草忠夫が翻訳したバージョンはオリジナルの設定があり、翻案に近い。このほかにも、鈴木豊訳(講談社文庫)清水正二郎の翻訳も存在しているが、いずれも絶版。
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