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NetLogoとはエージェント型プログラミング言語および統合開発環境である。the NetLogo websiteで無料で入手できる。
LOGOの派生として「敷居が低く限界の無い」概念のもと設計され、「タートル」「パッチ」「オブザーバー」といった形式のエージェントを使ったプログラミングコンセプトとなっている[1]。また複数のオーディエンスを念頭に置き、教育コミュニティにおいて子供への教育やプログラミング経験無しで関連した現象をモデル化するドメインエキスパートに特化している[2]。
NetLogo環境は創発現象の探究を可能にしており、経済学、生物学、物理学、化学、心理学、システムダイナミクスといった様々なドメインのモデルを含む広範なメディアライブラリが付属する[3]。また修正スイッチ、スライダー、チューサー、インプット、他インタフェース要素を使った探究や[4]、新しいモデルの作成や既存モデルの修正も可能になっている。
設計、作成したのはノースウェスタン大学のコネクテッドラーニング・コンピュータベースモデリングセンター長官のウリ・ウィレンスキーであり[5]、開発を牽引したのはセス・チスエである[5]。
NetLogoはフリー・アンド・オープンソースソフトウェアでライセンスはGPLで、ScalaとJavaで書かれており、Java仮想マシン上で動作する[6]。中核部は部分的にユーザコードをJVMバイトコードにコンパイルするハイブリッドのインタプリタ/コンパイラである[7]。
NetLogoにおける単純なマルチエージェントモデルの例としてユーザインタフェースにウルフ・シープ・プリデーションモデルが表示されている[8]。時間をかけて捕食者・被捕食者の生物数増加をモデル化している。特徴は以下の通り:
HubNetとは教室でNetLogoを使って参加型シミュレーションを動作させる技術である[9]。参加型シミュレーションにおいてユーザグループ全体でシステムの挙動を設定することに参加する。ネットワークコンピュータ、テキサス・インスツルメンツ製グラフ電卓といった個々のデバイスを使うことで各ユーザは分離独立したエージェントとして活動する。HubNet活動の一例としてコモンズの悲劇という経済問題モデルである「トレジディー・オブ・ザ・コモンズ」がある[10]。