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Microsoft Visual Studio Express(ビジュアルスタジオ エクスプレス)はマイクロソフトによって開発・提供されている統合開発環境であるVisual Studio製品群のうち、無償で提供されているエディションである。バージョン2008までは「Express Edition」と名称がついていた。
開発元 | マイクロソフト |
---|---|
初版 | 2005; 2005年12月15日 |
最終版 |
for Windows 10/Web: 2015; 2015年7月20日 for Windows Desktop: 2017 |
対応OS | Microsoft Windows |
種別 | 統合開発環境 |
ライセンス | Microsoft EULA |
公式サイト | Visual Studio Express |
Visual Studio Express はプログラミング初心者・ホビー ユーザー・学生を対象に、評価・学習・ホビーを目的とした[1]各プログラミング言語を単体で提供するエディションである。30日以上利用する場合はマイクロソフトに製品の登録が必要である(登録も、その後の利用も無償)。
有償エディションに比べて、以下のような機能等がサポートされない。
それ以外の、IntelliSenseやビジュアルデバッガーのようなVisual Studioで注目される機能は提供される。サポート ライフサイクルは有償版のVisual Studioと同じ期間に設定されている。
インストーラーはWebインストーラー[2]で提供される。2013まではオフラインインストールに必要なファイルが格納されたISOイメージファイルも提供されていた。
2005年12月15日に公開され[3]、2009年3月31日に公開が終了した。
発表当初は1年間のみのダウンロード提供期間で、その後は書籍付きのパッケージ版の4800円でパッケージ販売のみという発表であった[4]。その後方針転換され、販売を中止してダウンロードが継続されることになった[5]。
2007年12月18日に公開された[6]。2005と異なりこのバージョン以降ではISOイメージは各言語毎に別れた物ではなく全ての言語でひとまとめになった。ISOファイルサイズが800MB弱のため、インストール用の光学メディアを作成する場合はCDではなくDVDへ書き込む必要がある。
2010年4月28日に公開された[7]。
2012年9月12日に公開された(for Windows Phoneのみ2012年10月30日公開)。今回より開発言語ごとに分かれた製品ではなく、ターゲットプラットフォームごとの製品となる(インストールする言語を選ぶことはできない)。Expressで作成されたソリューション内に複数言語プロジェクトを混在させることも可能である。
2013年10月17日に公開された。
Microsoft Visual Studio Communityへの統合を理由に、Expressエディションは2013を最後に廃止予定としていたが、その後撤回された[9] [10]。そのため、その間のPreview版が存在しない。
Expressエディションは2017が最後となり、今後は代替としてVisual Studio CodeとVisual Studio Communityの利用が推奨されている[12]。
Visual Basic ExpressはVisual Basic言語 (Visual Basic .NET, VB.NET) のためのエディションである。ただしVB.NETの前身であるVisual Basicには対応していない。
Windows Forms アプリケーション、Windows Presentation Foundation アプリケーション、WPF ブラウザー アプリケーション、コンソール アプリケーション、およびクラス ライブラリの開発ができる。Windows FormsとWindows Presentation Foundationのコントロール ライブラリの開発はできない。
Visual C# ExpressはC#言語のためのエディションである。
Windows Forms アプリケーション、Windows Presentation Foundation アプリケーション、WPF ブラウザー アプリケーション、コンソール アプリケーション、およびクラス ライブラリの開発ができる。Windows Forms と Windows Presentation Foundation のコントロール ライブラリの開発はできない。
Visual C++ ExpressはC/C++言語のためのエディションである。また、C++の.NET Framework対応言語であるC++マネージ拡張やC++/CLIにも対応している。
開発ソリューションはWindows Forms アプリケーション、クラス ライブラリ、コンソール アプリケーション、およびメイクファイルの各プロジェクトのみ提供される。なお、ATL、MFC、リソースエディターは付属しない。2012以降はWindows Formsアプリケーションプロジェクトのテンプレートは付属しないが、WinRTアプリケーションプロジェクトのテンプレートが付属する。
Windows SDKはVisual C++ 2005 Expressでは同梱されていなかったが、Visual C++ 2008 Expressからは同梱されている。
2010までのVisual C++ Express Editionでは64ビット アプリケーションの開発には同梱されているものとは別のWindows SDKをインストールする必要があったが、2012では追加のインストールを必要とせず64ビット アプリケーションの開発を行なえる。また、2012以降はWinRT用独自拡張言語であるC++/CXにも対応している。
Visual Web Developer ExpressはVB.NETまたはC#のどちらかのプログラミング言語とASP.NETで開発する。 ウェブ開発のためExpress Editionはリモートへのデータ アクセスが可能である。
Silverlight SDKをインストールすることによって、Silverlightアプリケーションの開発に対応できる。また、Visual Web Developer 2010 ExpressからWindows Azureのクラウド アプリケーションの開発に対応している。
Visual J# ExpressはJ#言語のためのエディションである。Express Editionでは日本語版は提供されず、Visual J# 2005 Expressを最後に提供が終了した。
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