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『MAN vs. WILD』(マン・ヴァーサス・ワイルド)は、ディスカバリーチャンネル供給のテレビ番組。イギリス人の著名な冒険家ベア・グリルスがホストを務める。日本ではディスカバリーチャンネルで「サバイバルゲーム MAN vs. WILD」の名称で放送されている。英国では2006年11月10日に放送を開始。計7シーズン放送された。勘違いされやすいが、「サバイバルドキュメンタリー」ではなく、「サバイバル術を見せるTVショー」である。
各エピソードは、極限環境下にベアが降り立つところから始まる(飛行機・ヘリコプターや船から飛び降りるケースが多い)。特殊かつ厳しい環境下において、いかにして昼夜を生き残り、民家や道路などがある地域まで脱出することを目的としている。ただし、シーズン2以降からは、ヘリコプターの救出ポイントがゴールであったり、現地人の集落に途中で合流したり、様々なパターンが見られるようになった。
携行品は基本的にナイフ、水筒、フリント(発火石)、飯盒、腕時計、リュックサック、着衣、靴のみで、これらは全てのエピソードにおいて活躍を見せる。エピソードによってロープ、ピッケル、防寒着、手袋やスキーセットなども与えられ、逆にあえて裸足ということもあった(シーズン2:Castaway)。また、パイロット版のThe Rockiesではナイフやフリントを携行しておらず、石の破片で蛇を切り裂き、木片で火を起こす姿が見られる(その後もあえて原始的な火の起こし方を見せたエピソードがある)。スキーを履いてスタートしたシーズン1:European Alpsでは、積雪がなくなってからスキーブーツが歩行の妨げになった。
エピソード中、ベアは自身の置かれている状況や行動についてひっきりなしに説明を続け、また過去の遭難例やその要因について触れる。シリアスな説明だけでなく、ユーモアや名言などを混ぜることも多く、また際どいものを食した時の感想コメント(と表情)は人気がある。
2012年3月、ベア・グリルスと契約関係の問題などで、事実上、終了している。
放送内容だけを見ると2泊3日程度に感じるが、実際には1週間から10日間ほどをかけて撮影されており、撮影前には飛行機等による偵察を行っている。更に偵察後、ベア自身が状況調査を行う為、現地で数日間を過ごし、地元の専門家に野生動物や植生の状態などについての聞き込みを行うという。
撮影にはカメラマンや音声スタッフなど数人が同行する。いくつかの演出と筋書きは事前に準備されており、ベア曰く「この番組はサバイバルの中でも最悪の状況からの生き残りをテーマにしている。だから演出は必須だね。だって、本当のサバイバルの原則は、”安全を確保し何もせずにレスキューを待て”なんだ。それではTVショーとしては成り立たない。僕は砂漠や鰐がいる湿地、急流などに放り込まれた場合に生き残る術を見せていきたい。その為、撮影前にはとても綿密な調査をしている。あそこにデカイ川がある、絶壁がある、岩場にうじゃうじゃ蛇がいた、ワニに注意、そんなことをよく調べておくんだ。何が起こるか80%は把握しておかないとまずいんだよ。」
さらに撮影中にポイントを移動することも多く、再びベアの言葉によると、「よりスペクタクルな映像を撮る為、ヘリコプターでスタッフ全員が大移動することもある。3週間前に現地入りした撮影クルーが事前に色んなポイントを調べてくれているんだ。”こっちの崖はつまんない、あっちの方がすげーぞ”ってね。」
製作者サイドやベアの「ドキュメンタリーではない」という主張にもかかわらず、撮影時以外にベアが受ける様々なサポートはメディアの関心を引き、多くの議論がされてきた。パイロット版のThe Rockiesの冒頭で「この山脈のどこで降ろされるのか僕にはわからない。5日間でこのエリアから脱出するのがミッションだ。」「クルーからのサポートは受けない。」とのナレーションが入っている(2話からは削除)。また、いくつかのエピソードにおいて、体を張った危険なスタントを行っているが(例:底なし沼に踏み込む、氷河のクレバスに入る等)これらのスタント後にスタッフによるケアがあったことはベアも公言している。番組中にカメラマンに話しかけ、手を借りたり(貸すことも)、道具を受け取ったりするシーンなども放送されている。
実際に撮影が行われたポイントに行き、現地が全く危険でも孤立してもいないことを証明する動画をネット上にアップロードした者がおり、また元スタッフから過剰な演出(例:噴煙の代わりにスモークを焚いた、飼い馴らされた馬を野生馬扱いした等)を暴露されたこともある。
サポートを受けているとはいえ、ベアの体を張った数々のチャレンジは、一歩間違えば大怪我をしたり生死に関わるような危険なものが多い。特に命綱をつけずに険しい地形を走破、昇降することは転落、滑落の危険を常に伴い、何度も死にかけている。また昆虫類、爬虫類、両生類等を躊躇なく生で食べるだけでなく、肉食獣が食べ残した死肉に噛り付く、象の糞を絞ったり、ラクダの死体の腹腔内の水分を啜るといった過激なサバイバル行為は、ごまかしの出来ないリアリティを含んでいる。本来の目的の一つであるサバイバルテクニックの紹介も多く、携行品のナイフや水筒等の効果的な使用法はもちろんのこと、動物の死体や樹木、靴紐や衣類などの活用法についてもわかりやすく実演してくれる。また、普通ではとても辿り着くことが出来ない僻地や絶景も数多く紹介され、様々な野生生物にもベアを通して(主に獲物としてだが)生々しく触れることが出来る。
シーズン1(パート1) 2006年10月27日 - 2006年12月29日
シーズン1(パート2) 2007年6月15日 - 2007年7月20日
シーズン2(パート1) 2007年11月9日 - 2007年12月21日
シーズン2(パート2) 2008年5月2日 - 2008年6月6日
シーズン3(パート1) 2008年8月6日 - 2008年9月17日
シーズン3(パート2) 2009年1月12日 - 2009年2月23日
シーズン4(パート1) 2009年6月2日 - 2009年9月23日
シーズン4(パート2) 2010年1月6日 - 2010年2月17日
シーズン5 2010年6月19日 - 2010年9月22日
シーズン6 2011年2月17日 - 2011年3月16日
シーズン7 2011年7月11日 - 2011年8月26日
※タイトルと日付は英国での放送のもの
サバイバル・ゲーム(MAN vs. WILD)以下、日本放送順
S1
S2
S3
S4
S5
S6
番外編(順不同)
Bear Grylls: MISSION EVEREST
Bear Grylls: How to Stay Alive
Bear Grylls: Day In The Life
Man Vs. Wild: Bear's Essentials
Bear Grylls: Fine Dining
Running Wild With Bear Grylls :Obama Special
7シーズン、全てがDVD化され国内でも販売・レンタルされている。字幕はDVD形式でON/OFF可能。シーズン毎に話数が違うのでDVD巻数も違う。
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