Loading AI tools
ウィキペディアから
「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」(I Wanna Be Your Man)または「彼氏になりたい」(かれしになりたい)は、ローリング・ストーンズの楽曲である。作詞・作曲はジョン・レノンおよびポール・マッカートニー(クレジットはレノン=マッカートニー名義)。1963年にローリング・ストーンズの2作目のシングルとして発売され、全英シングルチャートで最高位12位を記録[1]。同年にビートルズによってカバーされた。
「彼氏になりたい」 | ||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ローリング・ストーンズ の シングル | ||||||||||||||||||||||||||||
A面 | ノット・フェイド・アウェイ(第2版) | |||||||||||||||||||||||||||
B面 | ストーンド | |||||||||||||||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||||||||||||||
規格 | 7インチシングル | |||||||||||||||||||||||||||
録音 | 1963年10月7日 | |||||||||||||||||||||||||||
ジャンル | ||||||||||||||||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | ||||||||||||||||||||||||||||
作詞・作曲 | レノン=マッカートニー | |||||||||||||||||||||||||||
プロデュース | アンドリュー・ルーグ・オールダム | |||||||||||||||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||||||||||||||
後述を参照 | ||||||||||||||||||||||||||||
|
ローリング・ストーンズによる「彼氏になりたい」は、1963年11月1日に2作目のシングルとして発売され、全英シングルチャートで最高位12位を記録し[1]、バンドの活動初期のヒット作の一つとなった[2]。イギリス盤およびアメリカ盤(第1版)のB面には「ストーンド」が収録された。その後、1964年3月6日にシングル盤『ノット・フェイド・アウェイ』のB面曲として再発売された。
1963年9月にローリング・ストーンズのマネージャーであるアンドリュー・オールダムは、偶然レノンとマッカートニーと遭遇し[3]、2人をローリング・ストーンズのスタジオに招いた[4]。当時『カム・オン』に続くシングルを発売するために奔走していたオールダムは、レノンとマッカートニーに「ストーンズにふさわしい曲はないか?」と尋ねた[5]。そこでレノンとマッカートニーは「まだ完成してないけど、いい曲がある」と返し、ローリング・ストーンズのメンバーの前で本作を演奏した[4]。メンバーは気に入り、2人はその場で本作の完成にかかった[5]。
それから3週間後の10月7日に「彼氏になりたい」の録音が行われた[6]。ジョーンズはグレッチ・アニバーサリーでソロを弾いたほか、スライド・リフを弾いている[6]。なお、ジョーンズはバッキング・ボーカルも担当[6]しており、ローリング・ストーンズの楽曲でジョーンズだけがバッキング・ボーカルを担当した数少ない楽曲の1つとなっている[7]。
本作はオリジナル・アルバムには未収録となっており、イギリスでは1972年発売のコンピレーション・アルバム『マイルストーンズ』でアルバム初収録となった。アメリカでは1989年発売の『シングル・コレクション (ザ・ロンドン・イヤーズ)』でアルバム初収録となった。
シングルのB面に収録された「ストーンド」は、メンバー全員による共作(名義はナンカー・フェルジ)となっており、ストーンズのオリジナル曲が初めてレコード化された例となった。
1964年1月1日にBBCの『トップ・オブ・ザ・ポップス』に初出演し、本作を演奏した[8]。
2022年6月9日にアンフィールド・スタジアムで行われたストーンズ51年ぶりのリヴァプール公演において、リヴァプールとビートルズに捧げる曲としてこの曲が演奏された[9]。
※出典[6]
「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ビートルズの楽曲 | ||||||||||
収録アルバム | 『ウィズ・ザ・ビートルズ』 | |||||||||
英語名 | I Wanna Be Your Man | |||||||||
リリース | 1963年11月22日 | |||||||||
録音 |
| |||||||||
ジャンル | ||||||||||
時間 | 1分58秒 | |||||||||
レーベル | パーロフォン | |||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | |||||||||
作曲者 | レノン=マッカートニー | |||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||
|
ビートルズによるカバー・バージョンは、イギリスでは1963年11月22日に発売された2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』のB面4曲目、アメリカでは1964年1月20日に発売されたキャピトル編集盤『ミート・ザ・ビートルズ』のB面5曲目に収録された。リード・ボーカルはリンゴ・スターが務めた。ビートルズ解散後の1976年に発売されたコンピレーション・アルバム『ロックン・ロール・ミュージック』にも収録された。
邦題は、『ウィズ・ザ・ビートルズ』では原題をカタカナに直した「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」[12]となっているが、一部コンピレーション・アルバムではローリング・ストーンズによる演奏バージョンと同じ「彼氏になりたい」[13][14]という邦題が使用されている。
ビートルズによるカバー版は、EMIレコーディング・スタジオで行なわれた1963年9月11日と12日、10月3日と23日の4回のセッションで録音された[3]。スターのボーカルはダブルトラックとなっている[3]。
本作に否定的なレノンは、1980年の『プレイボーイ』誌の取材で「通行人に配るチラシみたいなものだったのさ。ビートルズではリンゴが歌って、ストーンズは自分たちの曲を演った(やった)んだ。ぼくらが連中をどう見ていたかが、これでわかる。良いものを連中にやる気はなかったさ」[15][16]と発言している。
BBCセッションでは2回録音が行なわれている。1964年1月7日に『Saturday Club』(2月15日放送)用[17]、同年2月28日に『From Us to You』(3月30日放送)[18]用に録音された。このうち、3月30日に放送された音源が1994年に発売された『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』に収録された。また、1964年4月19日にはテレビ番組用に演奏が撮影されており[19]、この時の音源が1995年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に収録された[3]。
公演ではスターのボーカル曲となり、1966年に行なわれた日本公演でも演奏された[20]。スターはビートルズ解散後も、リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンドの公演で度々演奏している。
※出典[21]
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.