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HWK 109-509は、第2次世界大戦時にメッサーシュミット Me163やBachem Ba 349に搭載されたドイツのロケットエンジンである。通称ヴァルター機関である。Hellmuth Walter Kommanditgesellschaftによって生産された。
燃料と酸化剤を2台のポンプで一定の比率で混合する事によって燃焼し推進力を得ていた。2種類の燃料はヒドラジンとメタノールからなるC液と高濃度過酸化水素から構成されるT液を80%/20%の比率で混ぜるだけで反応する自己着火性推進剤で高温の水蒸気を噴出する為の物であった。秋水に用いられている特呂二号原動機(KR10型)の開発の基になった。
C液として知られる燃料はヒドラジン30 %+メタノール57 %+ 水13 %で銅シアン化カリウムが液を安定させる為、微量だけ混ぜられていた。 T液として知られる酸化剤は高濃度の過酸化水素で接触するだけで爆発的に反応する[1]。爆発的な燃焼は結果として水蒸気、二酸化炭素、窒素と大量の熱を発生し、推力は17kN(3,800lbf)に達する。
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