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Falcon HTV2とはアメリカ空軍と国防高等研究計画局(DARPA)が実験開発中の極超音速滑空体である。 開発はロッキード・マーティン社が担当。
Falcon HTV2(ファルコンHTV2)は国防高等研究計画局(DARPA)の事業であるFalcon(Force Application and Launch from Continental United States)計画の一部として研究されている。地球上のいかなる地点でも一時間以内の攻撃を可能とするPGS(Prompt Global Strike)構想の一翼を担うもので、クラスター爆弾や運動エネルギー弾を極超音速で攻撃目標へ撃ち込むことを計画している。通常弾頭の兵器システムとして、核弾頭の大陸間弾道ミサイル(ICBM)に代わる次世代の抑止力と位置付けられている。極超音速飛翔中の飛行制御方法を含め現在はまだ技術研究段階であり、実用段階には至っていない。
NASA・ロッキードマーチン・サンディア国立研究所・空軍研究所等各研究機関の支援の下、飛翔体の耐熱性能や空力制御機能を検証すべく飛行試験が行われている。
2011年11月17日に、ハワイから打上げられたロケットに搭載されたAdvanced Hypersonic Weapon (AHW)の極超音速滑空誘導飛行試験が成功した。目標はマーシャル諸島のクェゼリン環礁であった。AHWはHTV-2よりも飛行距離が短く、飛行速度もHTV-2のマッハ20に比べるとかなり遅いマッハ5であるが、HTV-2の2回の飛行試験の教訓が活かされたと発表された。AHWはConventional Prompt Global Strike (通常即応型地球規模攻撃兵器)計画の一部として開発されているもので、試験が順調に進めば、2017年にも配備が計画されている。ASWが配備されれば射程6,000kmを35分で飛行し、10m以下の精度で目標に到達する予定[3]。
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