FC-75

FC-75は化学式がC₈F₁₆Oのテトラヒドロフランの派生型のフルオロカーボンである。水には殆ど溶けない。

FC-75
IUPAC名 2,2,3,3,4,4,5-heptafluoro-5-(1,1,2,2,3,3,4,4,4-nonafluorobutyl)tetrahydrofuran
別称 Fluorinert FC-75, Perfluoro-compound FC-75, Perfluoro-2-n-butyl THF, Perfluoro(butyltetrahydrofuran)
識別情報
略称	PFBTHF
CAS登録番号	335-36-4
PubChem	78976
EC番号	206-389-5
SMILES C1(C(C(OC1(C(C(C(C(F)(F)F)(F)F)(F)F)(F)F)F)(F)F)(F)F)(F)F
特性
化学式	C8F16O
モル質量	416.06
融点	-88 °C, 185 K, -126 °F
沸点	102 °C, 375 K, 216 °F
水への溶解度	不溶性
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

3M社のフロリナート液の一つで電子機器や他の用途の冷媒、及び溶媒として使用される。FC-75はPFOAの製造で使用されるのと同じ電解フッ素化工程によって製造される。^[1] しかしながら他のペルフルオロカーボン（英語版）エーテル異性体も同様の結果であると予想される。

H(CH₂)₇COCl + HF → H(CH₂)₇COF + C₇H₁₆ + 2C₈F₁₆O + HCl + H₂

類似のフルオロカーボンを基にした冷媒と溶媒はペルフルオロヘキサン（英語版）である。

出典

1. Savu, P (1994). "Fluorinated Higher Carboxylic Acids". Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Terminology. John Wiley & Sons, Inc. doi:10.1002/0471238961.0612211519012221.a01。