デクラン・パトリック・アロイシャス・マクマナス (Declan Patrick Aloysius MacManus OBE 、1954年 8月25日 - )は、エルヴィス・コステロ (Elvis Costello )の名で知られるイングランド のミュージシャン、作曲家、プロデューサーである。
概要 エルヴィス・コステロ OBE, 基本情報 ...
エルヴィス・コステロ OBE
基本情報 出生名
デクラン・パトリック・アロイシャス・マクマナス 別名
D.P.コステロ
ジ・インポスター
リトル・ハンズ・オブ・コンクリート
ナポレオン・ダイナマイト
ハワード・カワード[1]
マック・マヌス[2]
生誕
ジャンル
職業
担当楽器
活動期間
1970年 - レーベル
共同作業者
ジ・アトラクションズ (英語版 )
ジ・インポスターズ
ニュー・ベースメント・テープス (英語版 )
著名使用楽器
閉じる
「ローリング・ストーン の選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第80位。
1954年にイングランド のリヴァプール に生まれる。芸名の「エルヴィス・コステロ」は、エルヴィス・プレスリー と、父方の祖母の旧姓コステロ に由来する。「コステロ」はイタリア系 の響きに聞こえるが、一般にアイルランド系 の名前として多い苗字である。父親のロス・マクマナス はアイルランド系のジャズ・ミュージシャンで、ジョー・ロス&ヒズ・オーケストラでシンガー&トランペッターをつとめた。コステロは父親がもらってくる大量の試聴用レコードに囲まれて育ち、その豊富な音楽的素養を培い、音楽への関心を深めていった。幼少よりビートルズ 、特におなじアイルランド系のジョン・レノン の影響を受けて育った。[4]
1972年にアラン・メイズのバンド「ラスティ」に誘われて加入し(当時の名義はD.P.マクマナス)、12か月ほどクラブやリサイタルホールで数多くのギグをこなした。その後、働きながら「フリップ・シティ」というバンドで活動を始める。1974年7月21日にロンドンのステップニーで開催されたイベント<E1 Festival>にフリップ・シティとして出演した。デビュー前の1974年に最初の妻・メアリーと結婚、デビュー時には既に長男・マシュー がいた。
1977年 パブロックムーブメントの立役者ニック・ロウ のプロデュースにより、シングル『レス・ザン・ゼロ(Less Than Zero)』[5] でデビュー。当時はインディーズの代表レーベルである、スティッフ・レコードからレコードが発表されていた。その後、ニック・ロウとともにレイダー・レーベルに移籍している。
ファースト・アルバムは『マイ・エイム・イズ・トゥルー (My Aim Is True)』(1977)である[6] 。
セカンド・アルバムの『ディス・イヤーズ・モデル (This Year's Model)』(1978)は日本でも発売された。このアルバムからは自身のバンドであるジ・アトラクションズ を率いるようになった。デビュー当初のコステロは、パンク調の作品が多く「怒れる若者」とも言われた。初来日時東京にてプロモーションのため、トラックの荷台に乗り日本の学生服 を着てライヴ・パフォーマンスを行ったが、この時は全く見向きもされなかったという[7] 。ライブ盤の後の3枚目のオリジナル・アルバム『アームド・フォーセズ』まではニュー・ウェーヴのミュージシャンとして注目を集めたが、80年代に入ってからは注目度が薄れた。コステロにとって80年代は、大人向けの音楽を演奏するミュージシャンへの、産みの苦しみの時期であった。
彼は、その後もソロやオーケストラとのコラボレーション等々、多彩な活動を展開した。ビートルズのメンバーで、同じアイルランド系のポール・マッカートニー とも共作し、「ヴェロニカ 」を発表した。その他、有名なものとしては「マイ・ブレイブ・フェイス」、「ソー・ライク・キャンディ」がある。また、ポール・マッカートニーに、彼のトレードマークであるヘフナー・500-1 の再使用を勧めたのはコステロであると言われている。
2000年以降はNorth のようなジャズ作品や、アラン・トゥーサン との共作であるThe River In Reverse ではR&B、Secret, Profane & Sugar Cane ではカントリー・ミュージック、Il Sogno ではバレエ音楽を手がけるなど、など従来の枠に収まらない活動を積極的に行っている。2003年に「エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ (Elvis Costello & the Attractions) 」名義でロックの殿堂 入りを果たした。
シングル"A Town Called Big Nothing (Really Big Nothing) "では父と親子共演を果たしている。プロデューサーとして関わったのが縁でザ・ポーグスのベーシスト、ケイト・オリオーダンと1986年に再婚。2003年にはジャズ歌手のダイアナ・クラール と3度目の結婚。2006年に双子の息子が生まれている。
カップヌードル の発明者である安藤百福 への敬意から、自身のアルバムに『momofuku(百福) 』と名付けたものがある。またフジロック・フェスティバルにも、複数回出演している。
2018年7月6日、癌 の悪性腫瘍 の除去手術を受けていたことを明らかにした。手術後にツアーを開始していたが、体力回復に時間がかかるため、その後予定されていた欧州公演をキャンセルすると発表した。
シングル(イギリス盤のみ)
1977 - Less Than Zero / Radio Sweetheart
1977 - Alison (英語版 ) / Welcome To The Working Week
1977 - (The Angels Wanna Wear My) Red Shoes /Mystery Dance
1977 - Watching The Detectives
1978 - (I Don't Want To Go To) Chelsea
1978 - Pump It Up
1978 - Radio Radio
1979 - Oliver's Army
1979 - Accidents Will Happen
1980 - I Can't Stand Up For Falling Down
1980 - High Fidelity
1980 - New Amsterdam
1980 - Clubland
1981 - From A Whisper To A Scream
1981 - Good Year For The Roses
1981 - Sweet Dreams
1982 - I'm Your Toy (live)
1982 - You Little Fool
1982 - Man Out Of Time
1982 - From Head To Toe
1982 - Party Party
1983 - Pills And Soap (The Imposter名義)
1983 - Everyday I Write The Book
1983 - Let Them All Talk
1984 - Peace In Our Time (The Imposter名義)
1984 - I Wanna Be Loved (radio version)
1984 - The Only Flame In Town
1985 - The People's Limousine (The Coward Brothers名義)
1986 - Don't Let Me Be Misunderstood (The Costello Show名義)
1986 - Tokyo Storm Warning - part 1+2
1986 - I Want You
1987 - Blue Chair (single version)
1987 - A Town Called Big Nothing (Really Big Nothing) (single version) (The MacManus Gang名義)
1989 - Veronica
1989 - Baby Plays Around
1991 - The Other Side Of Summer
1991 - So Like Candy
1993 - Jacksons, Monk And Rowe
1994 - Sulky Girl (single version)
1994 - 13 Steps Lead Down
1994 - You Tripped At Every Step
1994 - London's Brilliant Parade
1996 - It's Time (single version)
1996 - Little Atoms
1996 - The Other End (Of The Telescope)
1996 - Distorted Angel
1996 - All This Useless Beauty
1999 - Toledo
1999 - She
2002 - Tear Off Your Own Head (It's A Doll Revolution)
2002 - 45
2004 - Monkey To Man
2005 - Brilliant Mistake
アルバム
エルヴィス・コステロ 1979
1977 - My Aim Is True (UK #14, US #32)
1978 - This Year's Model (UK #4, US #30)
1979 - Armed Forces (UK #1, US #10)
1980 - Get Happy!! (UK #1, US #11)
1981 - Trust (UK #9, US #28)
1981 - Almost Blue (UK #7, US #50)
1982 - Imperial Bedroom (UK #6, US #30)
1983 - Punch the Clock (UK #1, US #24)
1984 - Goodbye Cruel World (UK #10, US #35)
1986 - King of America (UK #11, US #39)
1986 - Blood and Chocolate (UK #16, US #84)
1989 - Spike (UK #2, US #32)
1991 - Mighty Like a Rose (UK #3, US #55)
1993 - The Juliet Letters (UK #18)
1994 - Brutal Youth (UK #2, US #34)
1995 - Kojak Variety (UK #21)
1995 - Deep Dead Blue
1996 - All This Useless Beauty (UK #28, US #53)
1998 - Painted from Memory , with Burt Bacharach (UK #32, US #78)
2001 - For The Stars , with Anne Sofie Von Otter
2002 - When I Was Cruel (US #20)
2003 - North (UK #44, US #57, US Traditional Jazz #1)
2004 - Il Sogno
2004 - The Delivery Man (US #40)
2005 - Piano Jazz: Costello/McPartland
2006 - My Flame Burns Blue
2006 - The River in Reverse , with Allen Toussaint
2008 - Momofuku
2009 - Secret, Profane & Sugar Cane
2010 - National Ransom
2013 - Wise Up Ghost , with the Roots
2018 - Look Now
2020 - Hey Clockface
2022 - The Boy Named If
主な編集盤
1980 - Ten Bloody Marys & Ten How's Your Fathers
1985 - The Man - The Best Of Elvis Costello & The Attractions
1987 - Out of Our Idiot
1989 - Girls, Girls, Girls
1994 - The Very Best Of Elvis Costello & The Attractions
1997 - Extreme Honey - The Very Best of Warner Brothers Years
2001 - The Very Best Of Elvis Costello
2002 - Cruel Smile
2003 - Singles, Volume 1
2003 - Singles, Volume 2
2003 - Singles, Volume 3
2007 - Best of Elvis Costello: The First 10 Years
2007 - Rock And Roll Music
2011 - Pomp & Pout: The Universal Years
11月23日 福岡 大博多ホール、11月24日 大阪 御堂会館、11月27日 28日 日本教育会館 、11月29日 30日 西武劇場
6月4日,5日 東横劇場 、6日 渋谷公会堂
11月16日,17日,18日 中野サンプラザ 、20日 北海道厚生年金会館 、21日 東京厚生年金会館 、23日 京都会館 、24日 大阪サンケイホール 、25日 愛知県勤労会館 、27日 福岡サンパレス
1989
1991
1993
1994
1996
1998 FUJI ROCK FESTIVAL 98
1999
2002
2003 FUJI ROCK FESTIVAL 03
2003
2004
2006
2009 SUMMER SONIC 09
2011
3月1日 Bunkamuraオーチャードホール 、3月3日 サンケイホールブリーゼ
2012 FUJI ROCK FESTIVAL 12
2013
12月11日,12日,13日 EXシアター六本木 、12月15日 Zepp Namba
4月8日、9日 すみだトリフォニーホール 、11日 ザ・シンフォニーホール 、12日 浅草公会堂
ジョンのアルバムの『ザ・ヒッツ〜パワー・トゥ・ザ・ピープル 』の解説によると、まだ少年だったコステロは「彼が(ビートルズの)リーダーだったことは、すぐにわかったよ。あの目は俺たち不良仲間と同じ目だったよ」と述べている。