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EZ135は、SyQuestの発売していたリムーバブルディスク(リムーバブルハードディスク)。正式には「EZ 135 Drive」だが、SyQuestの旧来の製品はSQ327等のように「アルファベット2つ」+「数字3つ」の5文字で呼ばれていたことが多かったため、それにあわせてEZ135とよんだり、ただ単にEZ Driveとよばれることが多かった。
後継製品であるezflyerには上位互換性があり、EZ135のディスクがそのまま読み書きできる。
SyQuest(サイクエスト・SyQuest Technology, Inc )は、ハードディスクのディスク部をカートリッジに収め、ディスク部を着脱可能にしたリムーバブルハードディスクと呼ばれる製品の大手ベンダーであり、EZ135も同機構を採用している。
リムーバブルハードディスクは、一般的なデータ保存方法がフロッピーしかなかった当時、メガバイト単位のデータが保存できる製品で、米国ではコンピュータ環境の入れ換えやバックアップ、大量のデータ(主にマルチメディア関係)の受け渡し用などとして広く普及していたが、Zipなどの競合商品が登場して競争が激しくなっていた。そこでそれらの製品(特にZip)の対抗馬として発売したのが当製品である。同社製品であるSQ327(3.5インチ、270MB)の、ディスク片面のみを利用することでコストダウンをはかり、Zip と同価格帯の製品とした。しかし結果としてZipとの販売競争に勝つことができず、さらなる対抗製品として上位互換性のあるezflyer(230MB)へ移行した。なお、SQ327とは互換性がない。
同じくリムーバブルハードディスクベンダーで、SyQuest互換ディスクの発売もしていたNomai社(仏)と、PDC(Power Disk Cartridge)という統一ディスク規格も策定されていて、EZ135ディスクもその中に入っていたが、SyQuest自体の倒産のため、立ち消えになってしまった。結局SyQuestは業績悪化のため、1998年11月2日に業務停止、1999年1月に自己破産し、アイオメガが資産を部分的(知的財産権、在庫品、そして固定資産の全て)に買収した。
SyQuestのサイトではその後しばらくの間、通販でサポート、メディアの販売のみ行われていた。
米国で発売された外箱には、対抗商品であるアイオメガのZIPドライブに対するセールスポイントが記載されていた。
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