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EL/M-2248 MF-STAR(英語: Multi-function surveillance & threat alert radar)は、イスラエルのエルタ・システムズ社が開発した艦載用の多機能レーダー。
本機種は元々、コルベット程度でも搭載できる多機能レーダーとして開発された。4面のアクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナを固定式に装備して、重量はアンテナ1面あたり1,500キログラム、関連する艦内装備機器が900キログラムとされていた[1]。探知可能距離は、高高度を飛行する航空機に対しては250キロメートル (130 nmi)、低高度を飛翔する対艦ミサイルに対しても25キロメートル (13 nmi)とされていた[1]。
その後、最初に実用化されたフリゲート向けの機種ではシステム規模は拡大され、アンテナ1面あたりの大きさは3×3メートル、送受信モジュール数は2,000個で、重量は2,000キログラム、艦内装備機器は4,000キログラムとされており、最大探知距離は450キロメートルに延伸された[2]。一方、コルベット向けの小型版はアンテナ1面あたりの大きさを1×2メートル、重量を500キログラム、また艦内装備機器を1,300キログラムに小型・軽量化して、最大探知距離は250キロメートルとされている[2][3]。本機は多機能レーダーとして、指令誘導やセミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導のミサイルの射撃指揮を行なうことができ、IAI社のバラク-8艦対空ミサイルに対する中間指令誘導にも対応する[2]。
なお本機を元にして、アンテナ回転型の多機能レーダーとしてEL/M-2258 ALPHA(Advanced Lightweight PHased Array)も開発されている[2]。こちらは更に小型の艦への装備を意図して開発されたことから、アンテナなど艦外装備品は700キログラム、艦内装備品は500キログラムと軽量だが、高高度目標に対して距離120キロ、低空目標に対しても25キロの探知距離を発揮できる[2]。イスラエル海軍では、既存のレーダーとの換装によってサール4.5型ミサイル艇などに搭載している[2]。
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