DEUCE/ポルノストリート in NY

『DEUCE/ポルノストリート in NY』または『ザ・デュース』（原題: The Deuce）は、2017年から2019年に放送されたアメリカ合衆国のテレビドラマシリーズ^[1]。ドラッグ、娼婦、マフィアが横行する1970年代ニューヨークの歓楽街“デュース”を描く^[2]。ジョージ・P・ペレケーノス、デヴィッド・サイモンがショーランナーを務め、ジェームズ・フランコ、マギー・ジレンホール、ベンガ・アキナベ、クリス・バウアーらが出演した^[3]。アメリカでは2017年9月から2019年9月まで、3シーズンに渡ってHBOから放送された^[4]。日本ではスターチャンネルから『DEUCE／ポルノストリート in NY』のタイトルで放送された他、ビデオオンデマンドサービスでは『ザ・デュース』のタイトルでも配信されている。

The Deuce ポルノストリート in NY
ジャンル	ドラマ 歴史
原案	ジョージ・P・ペレケーノス David Simon
出演者	ジェームズ・フランコ マギー・ジレンホール ベンガ・アキナベ クリス・バウアー ゲイリー・カー クリス・コイ ドミニク・フィッシュバック ローレンス・ギリアード・Jr マルガリータ・レヴィエヴァ エミリー・ミード ナタリー・ポール マイケル・リスポリ ルーク・カービー ジェイミー・ニューマン デヴィッド・クラムホルツ オリヴィア・ルッカルディ セピデ・モアフィ ダニエル・サウリ
オープニング	カーティス・メイフィールド 「(Don't Worry) If There's a Hell Below, We're All Going to Go」 (season 1) エルヴィス・コステロ & Natalie Bergman 「This Year's Girl」 (season 2) Blondieブロンディ 「Dreaming」 (season 3)
エンディング	Lafayette Gilchrist 「Assume the Position」
国・地域	アメリカ合衆国
言語	英語
シーズン数	3
話数	25(各話リスト)
各話の長さ	58 – 84分
製作
製作総指揮	David Simon リチャード・プライス James Franco ミシェル・マクラーレン George Pelecanos Nina Kostroff Noble
プロデューサー	Jessica Levin Maggie Gyllenhaal Mark Henry Johnson
撮影地	ニューヨーク
撮影監督	Pepe Avila del Pino Vanja Cernjul Yaron Orbach
編集	Alex Hall
製作	Blown Deadline Productions Rabbit Bandini Productions Spartan Productions HBO Entertainment
配給	HBO Enterprises ワーナー・ブラザース・テレビジョン
放送
放送チャンネル	HBO
放送期間	2017年9月10日 (2017-09-10) - 2019年10月28日 (2019-10-28)
公式ウェブサイト

あらすじ

1970年代、ドラッグ、娼婦、マフィアが横行するニューヨークの歓楽街“デュース”。そこで双子の兄弟ヴィンセントとフランキーは、新興のポルノ業界に参入する^[5]。

キャスト

『DEUCE/ポルノストリート in NY』のキャスト。上段左からジェームズ・フランコ、マギー・ジレンホール、ベンガ・アキナベ、クリス・バウアー、ドミニク・フィッシュバック、ラリー・ギリアード・Jr、マルガリータ・レヴィエヴァ、エミリー・ミード、ルーク・カービー、デヴィッド・クラムホルツ。

メイン

ヴィンセント・マルティーノ

演 - ジェームズ・フランコ、日本語吹替 - 土田大^[6]

双子の弟。バーテンダー。

フランキー・マルティーノ

演 - ジェームズ・フランコ、日本語吹替 - 土田大^[6]

双子の兄。ギャンブラー。

アイリーン・“キャンディ”・メレル

演 - マギー・ジレンホール、日本語吹替 - 安藤麻吹^[6]

ラリー・ブラウン

演 - ベンガ・アキナベ

ボビー・ドワイヤー

演 - クリス・バウアー、日本語吹替 - 西村太佑^[7]

CC

演 - ゲイリー・カー（英語版）、日本語吹替 - 神奈延年^[6]

ポール

演 - クリス・コイ、日本語吹替 - 大泊貴揮^[7]

ダーリーン

演 - ドミニク・フィッシュバック（英語版）、日本語吹替 - 冠野智美^[6]

クリス・オールストン

演 - ローレンス・ギリアード・Jr、日本語吹替 - 竹田雅則^[7]

アビゲイル・“アビー”・パーカー

演 - マルガリータ・レヴィエヴァ、日本語吹替 - 行成とあ^[7]

ローリー・マディソン

演 - エミリー・ミード、日本語吹替 - 嶋村侑^[6]

Sandra Washington

演 - ナタリー・ポール（英語版）

ルディ

演 - マイケル・リスポリ、日本語吹替 - 楠見尚己^[7]

Gene Goldman

演 - ルーク・カービー（英語版）

Ashley (Dorothy Spina)

演 - ジェイミー・ニューマン

ハーヴィー・ワッサーマン

演 - デヴィッド・クラムホルツ、日本語吹替 - 後藤光祐^[7]

Melissa (Margaret Ross)

演 - オリヴィア・ルッカルディ（英語版）

Loretta

演 - セピデ・モアフィ

Tommy Longo

演 - ダニエル・サウリ

リカーリング

ロドニー

演 - メソッド・マン

ダニー・フラナガン

演 - ドン・ハーヴェイ

レジー

演 - マイケル・コストロフ（英語版）

ビッグ・マイク

演 - Mustafa Shakir

レオン

演 - Anwan Glover

ハンク

演 - コリー・ストール、日本語吹替 - 井上和彦^[7]

マシュー・ロス

演 - デヴィッド・モース、日本語吹替 - 小形満^[7]

エピソード

シーズン		話数		放送期間
				初回放送	最終回放送
	1	8		2017年9月10日 (2017-09-10)	2017年10月29日 (2017-10-29)
	2	9		2018年9月9日 (2018-09-09)	2018年11月4日 (2018-11-4)
	3	8		2019年9月9日 (2019-09-09)	2019年10月28日 (2019-10-28)

シーズン1 (2017)

通算 話数	シーズン 話数	タイトル	監督	脚本	放送日	U.S.視聴者数 (百万人)
1	1	"ニューヨーク４２番街“デュース”" "Pilot"	ミシェル・マクラーレン	ジョージ・P・ペレケーノス David Simon	2017年8月25日 (2017-08-25) (online) 2017年9月10日 (2017-09-10) (HBO)	0.830[8]
2	2	"日常" "Show and Prove"	アーネスト・ディッカーソン	リチャード・プライス ジョージ・P・ペレケーノス	2017年9月17日 (2017-09-17)	0.839[9]
3	3	"新境地" "The Principle Is All"	ジェームズ・フランコ	David Simon リチャード・プライス	2017年9月24日 (2017-09-24)	0.992[10]
4	4	"儲け話" "I See Money"	Alex Hall	原案: ジョージ・P・ペレケーノス & リサ・ラッツ 脚本: リサ・ラッツ	2017年10月1日 (2017-10-01)	0.941[11]
5	5	"暴行" "What Kind of Bad?"	ユタ・ブリースウィッツ	原案: リチャード・プライス 脚本: Will Ralston & Chris Yakaitis	2017年10月8日 (2017-10-08)	0.888[12]
6	6	"新商売" "Why Me?"	ロクサン・ドースン	原案: リチャード・プライス & Marc Henry Johnson 脚本: Marc Henry Johnson	2017年10月15日 (2017-10-15)	0.812[13]
7	7	"変化" "Au Reservoir"	ジェームズ・フランコ	原案: David Simon & ミーガン・アボット 脚本: ミーガン・アボット	2017年10月22日 (2017-10-22)	0.953[14]
8	8	"ある娼婦の最期" "My Name Is Ruby"	ミシェル・マクラーレン	David Simon ジョージ・P・ペレケーノス	2017年10月29日 (2017-10-29)	0.771[15]

シーズン2 (2018)

通算 話数	シーズン 話数	タイトル	監督	脚本	放送日	U.S.視聴者数 (百万人)
9	1	"５年後" "Our Raison d'Etre"	Alex Hall	David Simon ジョージ・P・ペレケーノス	2018年9月9日 (2018-09-09)	0.636[16]
10	2	"女たちの目ざめ" "There's an Art to This"	Alex Hall	リチャード・プライス	2018年9月16日 (2018-09-16)	0.605[17]
11	3	"現実" "Seven-Fifty"	Steph Green	Chris Yakaitis	2018年9月23日 (2018-09-23)	0.585[18]
12	4	"名無しの犠牲者" "What Big Ideas"	ユタ・ブリースウィッツ	Anya Epstein	2018年9月30日 (2018-09-30)	0.562[19]
13	5	"共同製作者" "All You'll Be Eating is Cannibals"	Zetna Fuentes	リチャード・プライス カール・カポトート	2018年10月7日 (2018-10-07)	0.494[20]
14	6	"みんな獣" "We're All Beasts"	Susanna White	ミーガン・アボット Stephani DeLuca	2018年10月14日 (2018-10-14)	0.554[21]
15	7	"ジレンマ" "The Feminism Part"	Tricia Brock	Will Ralston	2018年10月21日 (2018-10-21)	0.446[22]
16	8	"清算" "Nobody Has to Get Hurt"	Tanya Hamilton	ジョージ・P・ペレケーノス	2018年10月28日 (2018-10-28)	0.480[23]
17	9	"前進" "Inside the Pretend"	Minkie Spiro	David Simon	2018年11月4日 (2018-11-04)	0.387[24]

シーズン3 (2019)

通算 話数	シーズン 話数	タイトル	監督	脚本	放送日	U.S.視聴者数 (百万人)
18	1	"７年後" "The Camera Loves You"	Alex Hall	David Simon ジョージ・P・ペレケーノス	2019年9月9日 (2019-09-09)	0.339[25]
19	2	"例の病気" "Morta di Fame"	Susanna White	カール・カポトート	2019年9月16日 (2019-09-16)	0.282[26]
20	3	"放蕩娘" "Normal Is a Lie"	Tanya Hamilton	Iturri Sosa	2019年9月23日 (2019-09-23)	0.299[27]
21	4	"欲望の代償" "They Can Never Go Home"	ジェームズ・フランコ	Will Ralston	2019年9月30日 (2019-09-30)	0.300[28]
22	5	"復讐" "You Only Get One"	ロクサン・ドースン	Chris Yakaitis	2019年10月7日 (2019-10-07)	0.237[29]
23	6	"女の値段" "This Trust Thing"	ジェームズ・フランコ	Stephani DeLuca	2019年10月14日 (2019-10-14)	0.260[30]
24	7	"ローリー・マディソン" "That's a Wrap"	Alex Hall	ジョージ・P・ペレケーノス David Simon	2019年10月21日 (2019-10-21)	0.280[31]
25	8	"夢のあと" "Finish It"	ロクサン・ドースン	ジョージ・P・ペレケーノス David Simon	2019年10月28日 (2019-10-28)	0.294[32]

製作

2015年10月、HBOは本作のパイロット版の撮影を開始した^[33]。2017年8月25日にビデオ・オン・デマンドでパイロット版を公開、アメリカでは2017年9月10日にHBOで初回が放送された^[34]。

2018年9月20日、HBOは次の第3シーズンが最終シーズンになると発表した^[4]。2019年10月28日、最終回が放送され3シーズン計25話で完結した^[35]。

評価

批評

本作は批評家から高い評価を受けている。第1シーズンは、批評集積サイトのRotten Tomatoesに88件のレビューがあり、批評家支持率は93%、平均点は10点満点で8.67点となっている^[36]。また、Metacriticには35件のレビューがあり、加重平均値は85/100となっている^[37]。

第2シーズンは、Rotten Tomatoesに37件のレビューがあり、批評家支持率は99%、平均点は10点満点で8.4点となっている^[38]。また、Metacriticには13件のレビューがあり、加重平均値は86/100となっている^[39]。

第3シーズンは、Rotten Tomatoesに13件のレビューがあり、批評家支持率は85%、平均点は10点満点で8.43点となっている^[40]。また、Metacriticには6件のレビューがあり、加重平均値は79/100となっている^[41]。

受賞

→詳細は英語版「en:The Deuce (TV series)#Accolades 」を参照