Booch法
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Booch法 (ブーチほう、英: Booch method) は、オブジェクト指向ソフトウェア開発方法論であり、1990年頃にグラディ・ブーチによって開発された。 オブジェクト指向分析設計の分野で広く採用された。 ブーチは、著書『Booch法:オブジェクト指向分析と設計』 (原著初版は1991年刊、原著第2版は1993年刊、第2版日本語訳は1995年刊) でBooch法を説明している。
現在ではBooch法は、
UMLの策定と Unified Process の開発においては、Rational Software 社に在籍していたグラディ・ブーチ、ジェームズ・ランボー、イヴァー・ヤコブソン (この3人はスリーアミーゴスと呼ばれる) などの人々が、大きな役割を果たした。
Rational Software 社は、Unified Process (UP) をもとにしてラショナル統一プロセス (RUP; Rational Unified Process) を開発した。 なお Rational Software 社は、2003年にIBM社に買収された。 IBM社は現在、UMLとRUPによるソリューションを、Rational のブランドで提供している。
Booch法では、次の6種類のモデル図を使う。
Booch法のクラス図の記法を説明する。 先述したとおり、Booch法の記法は UML の起源の一つである。 Booch法のクラス図ではクラスを独特な記法 (破線の雲) で表すことが特徴的である。 現在では、UML が策定される以前の他のオブジェクト指向ソフトウェア開発方法論の記法と同様に、Booch法の記法そのものはもはや使われていないが、Booch法のモデル図の概念の多くは UML に引き継がれている。
Booch法のクラス図の記法では、クラスおよびクラス間の関連が基礎をなす。
2つのクラス間の関連で、Booch法とその記法において重要なものは、継承と集約/コンポジション (一対多の関係、全体-部分関係) および利用である。
クラス間の関連の多重度を UML に似た記法で記述することができる。 クラスが備えるメソッドや属性の可視性 (publicやprivateなど) は、UML とは異なる記法で記述する。
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