Android Studio
Android用の統合開発環境 ウィキペディアから
Android Studio(アンドロイド スタジオ)は、Googleが提供するAndroidプラットフォーム向けアプリケーションソフトウェア開発用の統合開発環境(IDE)。JetBrains社が開発したIntelliJ IDEAをベースにAndroid開発に最適化されており、ホストOSとしてMicrosoft Windows、macOS、Linux、およびChromeOS[注釈 1]に対応している。
歴史
2013年5月16日、Google I/Oカンファレンスにおいて発表され[4]、同年5月にアーリーアクセスプレビュー版がリリースされた[5]。その後、2014年6月に公開されたバージョン0.8.0からは、開発段階がベータ版へ移行した[6]。
更にその後、2014年12月8日に正式バージョン1.0.0が公開され、従来EclipseとADT (Android Development Tools) により実現されていた開発環境を、Android Studioで実現できるようになった。 2015年末をもってADTのサポートが打ち切られることが発表され[7]、Android Studio 2.2のリリースをもってADTのサポートが完全終了し[8]、Android開発環境はAndroid Studioに完全移行された。
Android Studio 4.3以降は、ベースとなるIntelliJのバージョンに基づいた番号が付けられるようになり、動物の名前にちなんだコードネームも付けられるようになった[9]。
特徴
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各機能は、開発が進捗する過程で、ユーザーに順次公開されていくことが見込まれる。2014年9月現在、提供されている機能は以下の通り。
- WYSIWYGエディタを使用したリアルタイムなレンダリング。
- デベロッパーコンソールからの各種情報取得。
- ベータ版リリース機能。
- Gradleベースのビルドのサポート。
- リファクタリングとクイックフィックス。
- Lintツールによるパフォーマンス、ユーザビリティ、バージョン互換等のチェック。
- ProGuardによるソース難読化とアプリ署名。
- Android共通のデザインおよびコンポーネントを作成可能なテンプレートベースウィザード。
- 開発中のレイアウトを複数の画面サイズで表示可能。
- Android Wear対応アプリのビルドのサポート。
- Google Cloud Platformの組み込みのサポート。Google Cloud MessagingやApp Engineとの統合を可能にする[5]。
- バージョン2.2 (2016年9月) 以降でNDKをサポート。ビルドツールとしてCMakeとndk-buildをサポート[10]。
- バージョン3.0 (2017年10月) よりKotlinを標準開発言語の一つとして採用。
関連項目
- Eclipse - かつてAndroidアプリケーション開発に推奨されていた統合開発環境。EclipseにADT (Android Development Tools) というプラグインを導入することで開発環境を構築していた。
- IntelliJ IDEA
- APK (ファイル形式)
- Android Native Development Kit (NDK)
脚注
外部リンク
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