NTT西日本・NTT東日本フレッツシアター ロマンチック・レビュー『ASIAN WINDS!』 - アジアの風 -(アジアン・ウィンズ アジアのかぜ)は2005年、宝塚歌劇団花組で上演されたレビュー作品。24場。
作・演出は岡田敬二。作曲・編曲は吉崎憲治、甲斐正人。振付は羽山紀代美、謝珠栄。作詞・訳詞は平野恵子。制作・著作は宝塚歌劇団。
併演作品は『落陽のパレルモ』。
このレビューは2000年の『Asian Sunrise』に引き続きアジアを題材に扱った作品でロマンチック・レビュー第16弾である。前作では取り上げられなかったモンゴル、日本、韓国、フィリピンのアジア各国が加わり、より魅力のある作品に仕上げられた。なお、この作品で花組トップ娘役のふづき美世が退団し、星組から組替えした真飛聖の花組初出演となった。
- 第1章 プロローグ・アジアの夜明け(モンゴル)
- 舞台はアジアの大草原。馬頭琴を抱えた悠久の物語を歌い始める。満天の星の下、モンゴルの英雄達が勇壮な歌と踊りを披露する。
- 第2章 群青の海(沖縄)
- 波の音に重なるように、かすかに三線の音が聞こえる。沖縄のリズムが刻まれ、島の男女が歌い踊る。
- 第3章 上善如水(中国)
- 中国の歴史はまるで大河の流れのようである。老子の教えに学ぶことも多い。天空から一滴の水が落ち、その一滴がいずれ大河となる。皇帝は静かにその道理を説く。
- 寿皇帝(長江の精) - 春野寿美礼
- 武将A - 高翔みず希、真飛聖、蘭寿とむ、愛音羽麗
- カゲソロ - 七星きら
- 佳貴妃(黄河の精) - ふづき美世
- 第4章 服部良一メドレー
- 服部良一のヒット曲集の場面。
- 「チャイナタンゴ」
- タンゴの女A - 真飛聖、蘭寿とむ、愛音羽麗
- タンゴの女 - 遠野あすか、華城季帆、桜乃彩音
- 「恋はバラの花か」
- 「懐かしのタンゴ」
- 「蘇州夜曲」
- 「アデュー上海」
- 「青い山脈」
- 「一杯のコーヒーから」
- 「湖畔の宿」
- 「山寺の和尚さん」
- 「東京の空の下」
- 「銀座カンカン娘」
- 「東京ブギウギ」
- 第5章 コリアン幻想(明洞)~(田園)~(宮殿)
- 舞台は大韓民国のソウル、明洞あたりの繁華街。田舎から出てきた老夫婦が手にしていたオルゴールから「懐夫歌」が聞こえる。その音とともに田園風景が広がる。再び、現代の明洞が現れたと思うと、韓国李王朝の宮殿が甦る。現代の人々と李王朝の融合のシーン。
- ロードダンスの男A - 彩吹真央
- ロードダンスの男 - 高翔みず希、眉月凰、愛音羽麗、未涼亜希、桐生園加
- 李青年 - 春野寿美礼
- 王妃 - ふづき美世
- 王様 - 大伴れいか
- 金老人 - 夏美よう
- 金夫人 - 梨花ますみ
- 第6章 サンパギータ(フィリピン)
- 場所は白いサンパギータの花咲く教会の前。結婚式を終えたばかりのカップルが祝福され、サーベルのアーチをくぐって喜び合う。
- サンパギータの歌手 - 真飛聖
- ロメロ - 蘭寿とむ
- イメルダ - 遠野あすか
- <間奏曲> ダヒル・サヨ
- 銀橋でのデュエットダンス。
- ダヒルサヨの男S - 春野寿美礼
- ダヒルサヨの女S - ふづき美世
- 第7章 アジアンロケット
- テーマ曲による32人のロケットダンス。
- 第8章 アジアンウィンズのボレロ
- 「アジアン・ウィンズ」のボレロアレンジによる男達の踊り。
- 第9章 フィナーレ
- 大階段によるパレード。
- フィナーレの紳士S1 - 春野寿美礼
- フィナーレの淑女S - ふづき美世
- フィナーレの紳士S2 - 彩吹真央
- フィナーレの紳士S3 - 真飛聖
- フィナーレの紳士S4 - 蘭寿とむ
- フィナーレの紳士A - 愛音羽麗、未涼亜希
- フィナーレの淑女A - 遠野あすか
- エトワール - 華城季帆
- 宝塚大劇場公演のデータ
- 作・演出:岡田敬二
- 作曲・編曲:吉崎憲治、高橋城、甲斐正人
- 音楽指揮:矢部豊
- 振付:羽山紀代美、謝珠栄、大谷盛雄、室町あかね、御織ゆみ乃
- 装置:大橋泰弘
- 衣装:任田幾英
- 照明:勝柴次朗
- 音響:加門清邦
- 小道具:福原徹
- 効果:木多美生
- 歌唱指導:楊淑美
- 演出助手:稲葉太地、生田大和
- 舞台進行:片岡麻理恵、宮脇学、安藤邦博
- 作詞・訳詞:平野恵子
- 映像:奥秀太郎
- 製作:北野靖
- 制作・著作:宝塚歌劇団
- 特別協賛:西日本電信電話 株式会社、東日本電信電話 株式会社