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30-30クラブ
野球で30本塁打と30盗塁を同一シーズンに記録すること ウィキペディアから
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30-30クラブ(the 30-30[1] club)は、メジャーリーグベースボールにおいて、シーズンに30本以上の本塁打と30個以上の盗塁を同時に記録した選手達をいう。パワーとスピードの両方を兼ね備えた者のみが達成可能な記録である。
概要
第1号は1922年のケン・ウィリアムズだが、当時はベーブ・ルースに代表されるようにパワーベースボール全盛の時代で、この記録はあまり重要性を持たず、その後30年以上にわたって達成者がいなかった。
1969年から1978年にかけて、ボビー・ボンズが5度達成し、この記録のパイオニアとも言える存在となった。そして、1983年にデール・マーフィーがこの記録を達成してMVPを獲得した頃から注目されるようになった。
その後、パワーとスピードを兼ね備えた選手がもてはやされることとなり、先述マーフィーは史上6人目(11回目)の達成者であったが、1987年から2021年にかけての35年間で、37人が延べ54回達成している。
また、40本塁打40盗塁を達成した選手を示す「40-40クラブ」(the 40-40 club)もあり[2]、1988年のホセ・カンセコがその第1号である[2]。2024年シーズン終了時点で6人の達成者がおり[2]、このうちアルフォンソ・ソリアーノは二塁打も40本を超えている。また、2024年9月19日に大谷翔平はMLB史上初の50本塁打50盗塁を達成した。
なおNPBでは2023年シーズン終了時点で40本塁打40盗塁を達成した選手は存在していない[3](40本塁打40盗塁に最も近づいたのは、1987年に記録した秋山幸二の43本塁打38盗塁[3][4])。
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30-30達成者
要約
視点
2023年シーズン終了時点での「30-30クラブ」達成者は下記の通り。なお、「40-40クラブ」(40本塁打40盗塁)達成者については、表内で太字掲載している。
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エピソード他
- ポジション別に見ると、外野手の達成者が圧倒的に多く、投手、捕手は0。指名打者は大谷翔平のみ。内野手は下記の通り。
- 一塁手…ジョー・カーター(一塁84試合・外野62試合の兼任)、ジェフ・バグウェル
- 二塁手…アルフォンソ・ソリアーノ(4回目の2006年のときは外野手)、ブランドン・フィリップス、イアン・キンズラー
- 三塁手…トミー・ハーパー、ハワード・ジョンソン、デビッド・ライト、ホセ・ラミレス
- 遊撃手…バリー・ラーキン、アレックス・ロドリゲス、ジミー・ロリンズ、ハンリー・ラミレス、フランシスコ・リンドーア、ボビー・ウィット・ジュニア(2回達成、遊撃手で複数回は史上初)
- 最多はボビーとバリーのボンズ親子で各5回。以下、ソリアーノ4回、ハワード・ジョンソンが3回。2回は2023年時点で10人。
- ボンズ親子は現時点で唯一の親子での達成者でもある。
- 「50-50クラブ」は2024年シーズンの大谷翔平まで達成者がいなかった。2023年シーズンまでに、異なる年度で50盗塁、50本塁打を片方ずつ達成しているのは下記の2人のみ。
- バリー・ボンズ(1990年に53盗塁、2001年に73本塁打。)
- ブレイディ・アンダーソン(1992年に53盗塁、1996年に50本塁打。)
- 「30-50クラブ」(30本塁打50盗塁)は4人達成者がいる(1987年のエリック・デービス、1990年のバリー・ボンズ、2023年のロナルド・アクーニャ・ジュニア、2024年の大谷翔平)。
- その逆の「50-30」(50本塁打30盗塁)は長らく達成者がいなかったが、2024年シーズンに大谷翔平が達成した(それまでは、「30-30」達成者の中では1997年のラリー・ウォーカーの49本塁打が最多だった)。
- 「50-20」は達成者が5人おり、ウィリー・メイズ、ブレイディ・アンダーソン、ケン・グリフィー・ジュニア、アレックス・ロドリゲス、大谷翔平が達成している。
- 「40-30」は達成者が12人おり15度達成されている。
- 「30-40」は達成者が18人おり23度達成されている。
- 表には含まれないが、「20-80」の達成者は2人(3回)いる。
- リッキー・ヘンダーソン(1985年:24本塁打80盗塁、1986年:28本塁打87盗塁)
- エリック・デービス(1986年:27本塁打80盗塁)
- 同じチームで同一シーズンに複数の「30-30」達成者が出たのは下記の2チーム(詳細は上表参照)。
- 1987年のニューヨーク・メッツ(ダリル・ストロベリー、ハワード・ジョンソン)。
- 1996年のコロラド・ロッキーズ(ダンテ・ビシェット、エリス・バークス)。
- 1991年、ハワード・ジョンソンは30-30と同時に30失策を記録した(史上初、現在まで唯一[注 2])。
- ナ・リーグ所属チームの選手が多く、2023年までの達成者の中で、ア・リーグ所属チームの選手は19人がのべ22回達成しているのみである。(アルフォンソ・ソリアーノがニューヨーク・ヤンキース・テキサス・レンジャーズ時代に1人で3回達成している。シーズン途中にリーグをまたいで移籍した1978年のボビー・ボンズと2004年のベルトランは除く。)
- 2011年のカーティス・グランダーソンは史上初の40本塁打、10三塁打、25盗塁を達成した。
- 2012年のマイク・トラウトは史上初の新人での達成者となった。
- 2024年の大谷翔平は史上初の指名打者での達成者となった。また、30-30達成時108試合は史上最速だった。
- 2024年ボビー・ウィット・ジュニアが2回目を達成、遊撃手で複数回は史上初。
関連項目
脚注
外部リンク
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