2020 (ヴァンデンバーグのアルバム)

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2020』は、オランダハードロックバンドヴァンデンバーグ2020年に発表した通算4作目のスタジオ・アルバム。日本で先行発売された[8]。ヴァンデンバーグ名義の新作アルバムとしては、『アリバイ』以来、約35年ぶりとなる[1][8]

概要 ヴァンデンバーグ の スタジオ・アルバム, リリース ...
『2020』
ヴァンデンバーグスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ハードロックヘヴィメタル
時間
レーベル マスコット・レコード英語版
プロデュース ボブ・マーレット
チャート最高順位
ヴァンデンバーグ アルバム 年表
The Definitive Vandenberg
(2004年)
2020
(2020年)
The Complete ATCO Recordings 1982-2004
(2021年)
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背景

バンドの中心人物であるギタリスト、エイドリアン・ヴァンデンバーグは、2014年に「ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス」名義のデビュー・アルバムで17年ぶりにハードロック・シーンに復帰し、2017年には同バンドの2作目『MK II』もリリースしている[9]

今回の再結成では、オリジナル・メンバーはエイドリアン一人だけで、ロニー・ロメロ(元リッチー・ブラックモアズ・レインボー)、ランディ・ファン・デル・エルセン、コーエン・ヘルフストといった新メンバーが迎えられた[2]。なお、ロメロはエイドリアンが在籍していたホワイトスネイクのアコースティック・ライブ・アルバム『スターカーズ・イン・トーキョー〜アコースティック・ライヴ・イン・ジャパン』に衝撃を受け、ボーカリストを志したという[2]。「バーニング・ハート2020」は、バンドのデビュー作『ネザーランドの神話』(1982年)収録曲のリメイクで、この曲のみ「ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス」のリズム・セクションを務めたセム・クリストフェルとマルト・ナイエン・エスが参加した[10]。本作のプロデューサーには、過去にアリス・クーパーロブ・ゾンビ等の作品を手がけたボブ・マーレットが起用された[2]

反響・評価

母国オランダでは、2020年6月6日付のアルバム・チャートで初登場2位を記録するヒットとなるが、レディー・ガガの『クロマティカ』に1位獲得を阻まれる結果となった[11]。スイスのアルバム・チャートでは2週トップ100入りし、最高11位を記録した[4]

山崎智之は本作のライナーノーツにおいて、ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス名義の作品で表れていたブルージーな側面は抑えめと指摘し、「それよりもハード・ロックのダイナミズム、天性のメロディ・センス、欧州のメランコリックな憂いを前面に押し出して、ファンの求める"ヴァンデンバーグ像"を見事なまでに具現化させている」と評している[10]

収録曲

全曲ともエイドリアン・ヴァンデンバーグ作。

  1. シャドウズ・オブ・ザ・ナイト - "Shadows of the Night" - 3:39
  2. フレイト・トレイン - "Freight Train" - 3:45
  3. ヘル・アンド・ハイ・ウォーター - "Hell and High Water" - 4:52
  4. レット・イット・レイン - "Let It Rain" - 3:35
  5. ライド・ライク・ザ・ウィンド - "Ride Like the Wind" - 4:03
  6. シャウト - "Shout" - 3:39
  7. シットストーム - "Shitstorm" - 4:37
  8. ライト・アップ・ザ・スカイ - "Light Up the Sky" - 3:47
  9. バーニング・ハート2020 - "Burning Heart 2020" - 4:33
  10. スカイフォール - "Skyfall" - 5:36

参加ミュージシャン

ゲスト・ミュージシャン

脚注

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