1915年の全米選手権(1915ねんぜんべいせんしゅけん)に関する記事。
- 1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
- 男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ニューヨーク市クイーンズ区フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (会場移転、1915年-1920年)
- 男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:ニューヨーク市クイーンズ区フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (会場移転、1915年・1916年の2年間のみ)
- 女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:ペンシルベニア州、フィラデルフィア・クリケット・クラブ (女子部門競技はすべてこの会場、1887年-1920年まで)
- 女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1889年-1920年まで)
- 混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1892年-1920年まで)
- 優勝決定方式としての「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)が、男子シングルスでは1912年に廃止され、全選手が1回戦から戦う競技方式に改められた。女子シングルスでは旧方式が1918年まで実施された。(ウィキペディア日本語版の年度別記事でも「大会前年度優勝者」欄を取りやめる。)
- 大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- 1914年夏に勃発した第1次世界大戦の影響で、他のテニス競技大会は開催中止となったが、全米選手権だけは戦時中も途切れることなく続行された。ただし、戦時中は多くの選手たちが軍務に就いたことから、通常の年に比べて出場選手数が少ない。
- 初期の全米選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元アメリカ人選手の国籍表示を省略する。
準々決勝
- ビル・ジョンストン vs. クラレンス・グリフィン 6-2, 6-1, 6-8, 5-7, 6-1
- リチャード・ウィリアムズ vs. ウィリアム・ランド3世 8-6, 7-5, 6-1
- モーリス・マクローリン vs. フランシス・ハンター 6-2, 6-4, 6-0
- セオドア・ペル vs. アービング・ライト 6-3, 6-1, 6-1
準決勝
- ビル・ジョンストン vs. リチャード・ウィリアムズ 5-7, 6-4, 5-7, 6-2, 6-2
- モーリス・マクローリン vs. セオドア・ペル 6-2, 6-0, 7-5
決勝
チャレンジラウンド
準々決勝
準決勝
- モーラ・ビュルステット vs. マーサ・ガスリー 3-6, 6-2, 6-2
- ヘイゼル・ホッチキス・ワイトマン vs. エリザ・フォックス 6-1, 6-4
決勝
- 男子シングルス:ビル・ジョンストン vs. モーリス・マクローリン 1-6, 6-0, 7-5, 10-8
- 女子シングルス: モーラ・ビュルステット vs. ヘイゼル・ホッチキス・ワイトマン 4-6, 6-2, 6-0 [チャレンジラウンド決勝]
- 男子ダブルス:ビル・ジョンストン&クラレンス・グリフィン vs. モーリス・マクローリン&トーマス・バンディ 2-6, 6-3, 6-4, 3-6, 6-3
- 女子ダブルス:ヘイゼル・ホッチキス・ワイトマン&エレオノラ・シアーズ vs. ヘレン・マクリーン&ジョージ・チャップマン夫人 10-8, 6-2
- 混合ダブルス:ハリー・ジョンソン&ヘイゼル・ホッチキス・ワイトマン vs. アービング・ライト& モーラ・ビュルステット 6-0, 6-1
- 全米オープンの歴史 (英語、全米オープンテニス公式サイト内)
- 抽選表:男子・女子 (男子はGrand Slam Tennis Archive、女子はTennisForum.com提供スレッドによる)
- Roger M. Williams, “The U.S. Open: Game, Set, Unmatched”(全米オープン-ゲーム・セット・試合は続く) Time-Life Books, New York (1997) ISBN 0-7835-5260-2 各部門ごとの開催地について、本書の189ページを参照した。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3