'39

クイーンの楽曲 ウィキペディアから

'39

「'39」(サーティナイン)は、イギリスロックバンドクイーンの楽曲。作詞作曲はブライアン・メイで、リード・ボーカルもメイが担当している。1975年に発売されたアルバム『オペラ座の夜』に収録されたのち、同作からの第2弾シングル『マイ・ベスト・フレンド』のB面曲としても発売された。

概要 「」, クイーンの楽曲 ...
'39
Thumb
シングル「マイ・ベスト・フレンド」のB面
クイーン楽曲
収録アルバムオペラ座の夜
リリース
  • 1975年11月21日 (1975-11-21) (LP "A Night at the Opera")
  • 1976年5月18日 (1976-05-18) (Single "You're My Best Friend")
録音1975年8月 - 11月
ジャンル
時間3分30秒
レーベル
作詞者ブライアン・メイ
作曲者ブライアン・メイ
プロデュース
オペラ座の夜 収録曲
マイ・ベスト・フレンド
(A-4)
'39
(A-5)
スウィート・レディ
(A-6)
ミュージックビデオ
「'39」 - YouTube
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ギターワールド誌が選ぶ「偉大なる12弦ギターソング」で、24位に選ばれている[6]

曲の構成

歌詞は宇宙旅行に出かけた男を主人公としていて、彼にとっては1年しか過ぎていないのに、地球時間では100年経っていた。地球に戻ると、子供や孫がいたが、最愛の妻は逝去していたという、相対性理論を彷彿させる内容になっている[7][8]

ベーシストのジョン・ディーコンは、この曲でダブル・ベースを演奏している。これは、メイがジョークとしてディーコンに対して依頼したもの[9]。この他には12弦アコースティック・ギターエレクトリック・ギターバスドラムタンバリンで構成されている。アコースティック調のアレンジとなっているが、後半における重厚なコーラス・ワークもまた本作の特徴となっている[10]

ライブでの演奏

本作は、1970年代のクイーンのライブで頻繁に演奏された楽曲だった[11]

1976年9月にエディンバラで行なわれたライブで初めて演奏され、1979年12月まで必ずセットリストに入っていた。『ガーディアン』誌は、本作のライブパフォーマンスについて「騒々しく、そして滑らかなシーシャンティ」と評している[12]。この曲のライブ音源がライブ・アルバム『ライヴ・キラーズ』に収録されている。

なお、本作のリード・ボーカルは、前述のとおりブライアン・メイが担当しているが、ライブではフレディ・マーキュリーがリード・ボーカルを担当しており、歌詞もスタジオ音源と一部異なっている。

ライブでのセットリストには76年の華麗なるレースツアーから79年の欧州ツアーまでセットリスト入りしていた。80年代に入ってからは歌われることはなかった(ただし例外として、1984年のライデン公演などでは即興的なコールアンドレスポンスとして一部が演奏されたりしている)。

1992年4月に行なわれたフレディ・マーキュリー追悼コンサートでは、ジョージ・マイケルを迎えて演奏された[13][14]。近年でもアダム・ランバートをボーカルに迎えたクイーン+アダム・ランバートのツアー(2012年、2014年、2015年、2020年、2022年)で演奏された[15]

2018年に公開されたクイーンを題材とした映画『ボヘミアン・ラプソディ』において、日本公演で本作を演奏しているシーンが撮影されたが、劇場公開時にカットされた[16]。その模様が同映画の元監督ブライアン・シンガーInstagramで公開されていたが、現在は非公開となっている。

演奏

脚注

関連項目

外部リンク

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