雪 (童謡)

日本の唱歌 ウィキペディアから

』(ゆき)は、日本童謡文部省唱歌。 作詞は、明治大正期の国定教科書編纂文部省唱歌『池の鯉』『案山子』などの作詞も担当した国文学者武笠三作曲者不詳

Thumb

概要

1911年明治44年)の『尋常小学唱歌(二)』が初出。2007年平成19年)に、「日本の歌百選」に選ばれた。

1番と2番を間違えて歌ったり、1番の第2節から2番の第3節につなげて歌う人が多い。

歌詞

  1. やこんこ あられやこんこ。
    降つては降つては ずんずんつもる。
    も野原も 綿帽子わたぼうしかぶり、
    枯木かれき残らず が咲く。
  2. 雪やこんこ 霰やこんこ。
    降つても降つても まだ降りやまぬ。
    は喜び けまはり、
    火燵こたつで丸くなる。

こんこ

こんこ」の正確な意味・語源は不明で諸説あるが、「来む」(来い = 降れ)と関係がある言葉と思われている。特に、

  1. 「来む来む」(降れ降れ)
  2. 「来む此」(ここに降れ)

の2説が有力とされる。「来む来む」説の場合、語源的には本来は「雪やこんこん」となる。これについては、雪やこんこん補足を参照)の歌詞の最初の部分と一緒になる事を避けたという説がある[要出典]国語学者大野晋によれば「コンコン」はもとは「来ム来ム」であり、「雪よ、もっと降れ降れ」が最初の意味であったとしている[1]

編曲

  • 犬の無邪気、猫の憂鬱、心地よい夢 - 秋山さやかの編曲。『おもしろ変奏曲にアレンジ! 〜日本のうた〜』(ヤマハミュージックメディア)に掲載。

補足

  • 瀧廉太郎作曲、東くめ作詞の幼稚園唱歌(明治34年(1901年)7月出版「幼稚園唱歌」の18曲目)に「雪やこんこん」という曲がある(「こんこ」ではない)が、こちらは別の曲である。こちらは、始めの歌詞は「雪やこんこん あられやこんこん」である。
  • グレッグ・アーウィンによる英訳詞「The Snowy Day」が存在し、アーウィン自身の歌唱により1997年4月21日発売のアルバム『ハッピー・チャイルド!〜英語でうたおう こどものうた みんなのうた〜』、1999年発売のアルバム『英語でうたう日本の童謡2』(共にビクターエンタテインメントから発売)に収録された。
  • 任天堂より発売されたスーパーファミコンシューティングゲームスターフォックス』では、隠しステージ「OUT OF THIS DIMENSION」のボス戦BGMとしてこの曲と「聖者の行進」と「ちょうちょう」をつなげたものが使用されている。
  • 2010年ハウス食品「ウコンの力」(忘年会に篇)のCMで「雪やウコンウコン」という替え歌CMソングとして起用された。
  • 大滝詠一が「多羅尾伴内楽団VOL・1」で「雪やコンコン」としてロックインストにアレッジしシンガーズ・スリーのコーラスを加えた上、エンディングをエルビス・プレスリーにした。
  • フジテレビの子供向け番組『じゃじゃじゃじゃ〜ン!』で、町あかりが「歌のお姉さん」として替え歌「ふりやまなくって大変身! 雪」を歌い、2019年発売のアルバム『あかりおねえさんのニコニコへんなうた』に収録された[2]

脚注

関連項目

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.