雨山
大阪府泉南郡熊取町に位置する山 ウィキペディアから
大阪府泉南郡熊取町に位置する山 ウィキペディアから
雨山は、その名の通り、雨乞いの山として古くから信仰を集めてきた山である。その山頂には雨山神社(雨山龍王社)が鎮座し[2][1]、そこへ、日照りなどでの旱魃の時に麓の村人が雨乞いのために登ったという[1]。現在でも毎年9月1日に雨山山麓の熊取町成合地区では「八朔」という行事が行われているということであり、その伝統は確実に麓地域の文化として根付いている[1]。
南北朝時代には山城があったことが確認されており、現在でも当時の城跡を確認することも可能である[2]。この城は雨山城と呼ばれており、南西400メートルに位置する土丸城と共に紀州と泉州の間を結ぶ粉河街道(現在の大阪府道・和歌山県道62号泉佐野打田線)をおさえる山城として南朝方・北朝方双方いずれにも戦略上重要な城であった為、北朝と南朝の間で争奪戦が繰り広げられた[3][4]。現在も月見亭・千畳敷・的場・馬場跡と呼ばれる場所が残っている[5]。
現在、熊取町側の山腹は永楽ダム等とともに、奥山雨山自然公園に指定されている。
また土丸城と雨山城は、2013年(平成25年)10月17日に「土丸・雨山城」として国の史跡・日根荘遺跡の一部に加えられた[6]。
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