阿部幸大
日本の文学研究者 ウィキペディアから
略歴
学士・修士課程は東京大学文学部(現代文芸論)で柴田元幸に師事(それぞれ2012年に卒業、2014年に修了[2])。博士課程は東京大学大学院人文社会系研究科英語英米文学[2]で諏訪部浩一に師事。
英語参考書『暗殺教室:殺たん』シリーズの英語監修のほか、『とんかつDJアゲ太郎』の英語台詞の翻訳なども手掛ける。
2017年、『ROCKIN'ON』誌が主催する第3回音楽文大賞にて「Out of the Pocket──「ネオ・ソウル」再考、あるいは複数化するグルーヴ」で入賞[3]。 2018年、『現代ビジネス』にて「「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由──知られざる「文化と教育の地域格差」」を発表、大きな話題となる[4]。
2019年、日本英文学会より英語論文 "'The Ad Hoc Adventure': Pynchon's Ecological Nationalism in Gravity's Rainbow" で第42回新人賞を受賞[5]。 2020年、日本アメリカ文学会より英語論文 "Translating Trauma: Melancholic Love and Ugly Feelings in Beloved" で第11回新人賞を受賞[6]。
2025年、初単著『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』が第15回紀伊國屋じんぶん大賞で第5位に入賞。また、東京大学や京都大学を含む多くの大学生協にて年間1位を記録している[7]。
学歴・職歴[8][9]
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- 2006年、道立北海道釧路湖陵高等学校普通科を卒業。2008年、東京大学 文科三類に入学。2012年、東京大学文学部(現代文芸論)卒業。2014年、東京大学大学院人文社会系研究科修士課程(現代文芸論)を修了。同年、同大学院博士課程(英語英米文学)へ進学する。
- 2014-17年、日本学術振興会特別研究員(DC1)。研究課題は「キャラクター・アナリシスによるトマス・ピンチョンの小説研究」
- 2016-17年に東京藝術大学、2017年にお茶の水女子大学にて非常勤講師を務める。
- 2017年、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校比較文学科博士課程に進学。また2017-19年、フルブライト奨学生(大学院留学プログラム)となる。研究課題は「グローバル時代の戦争文学」。続いて2019-20年はフルブライト記念財団吉田育英会奨学生(大学院留学奨学金)。研究課題は「「部外者」たちの応答可能性──戦後文学と他者のトラウマ」
- 2023年、ニューヨーク州立大学より博士号取得(Ph.D in comparative literature)。同年8月より現職[2]。
著作
単著
- 『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』光文社、2024年。ISBN 978-4-334-10380-4
- 『ナラティヴの被害学』文学通信、2025年。ISBN 978-4-86766-071-3
共著
- (松井優征・久麻當郎)『暗殺教室 殺たん』集英社〈JUMP j BOOKS〉、2014年。 ※松井:原作、久麻:小説、阿部:英語監修。以下同じ。
- (松井優征・久麻當郎)『暗殺教室 殺たん:基礎単語でわかる!熟語の時間』集英社〈JUMP J BOOKS〉、2015年。
- (松井優征・久麻當郎)『暗殺教室 殺たん:解いて身につく!文法の時間』集英社〈JUMP J BOOKS〉、2016年。
- (松井優征・久麻當郎)『暗殺教室 殺たん:センター試験から私大・国立まで!問題集の時間』集英社〈JUMP J BOOKS〉、2017年。
脚注
外部リンク
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