閣僚評議会議長 (ボスニア・ヘルツェゴビナ)

閣僚評議会議長（かくりょうひょうぎかいぎちょう、ボスニア語・クロアチア語: Predsjedavajući Vijeća ministara Bosne i Hercegovine、セルビア語: Предсједавајући Савјета министара Босне и Херцеговине） は、ボスニア・ヘルツェゴビナの行政府の長。なお、大統領評議会や上級代表に強大な職責が与えられているため、議長の権限は極めて限定的である。現在の議長はボリャナ・クリシュトである^[2]。

ボスニア・ヘルツェゴビナ 閣僚評議会議長 Predsjedavajući Vijeća ministara Bosne i Hercegovine Предсједавајући Савјета министара Босне и Херцеговине
国章
現職者 ボリャナ・クリシュト（第11代） Borjana Krišto 就任日 2023年1月25日
所在地	政府庁舎、 サラエボ
指名	大統領評議会
任命	議会
任期	なし
初代就任	ハリス・シライジッチ（英語版） ボロ・ボシッチ（英語版）（共同議長）
創設	1997年1月3日
俸給	月額 2,178 ユーロ[1]
ウェブサイト	vijeceministara.gov.ba
表 話 編 歴

概要

大臣は、民族および団体の代表規則に従って多数党によって、大統領評議会が推薦し、議会下院が任命する。一方、副大臣は大臣と同じ民族でないことを条件に閣僚評議会議長が推薦し、議会下院が任命する。議長は議会及び大統領評議会に対し、責任を負わなければならない。議長が不在の場合は議事規則に従い、副議長が議長の代理を行う^[3]。

権限

• 閣僚評議会の活動の調整。
• 閣僚評議会と各省庁との間の連携の確保。
• 閣僚評議会の会合を招集及び主宰。
• 閣僚評議会の最終決定権。
• 欧州理事会との連絡。

歴代閣僚評議会議長一覧

閣僚評議会共同議長（1997年-2000年）

代	氏名	画像	着任	離任	民族	備考
1	ハリス・シライジッチ（英語版）		1997年1月3日	1999年2月3日	ボシュニャク人
	ボロ・ボシッチ（英語版）				セルビア人
2	ハリス・シライジッチ		1999年2月3日	2000年6月6日	ボシュニャク人
	スヴェトザル・ミハイロヴィッチ（英語版）				セルビア人

閣僚評議会議長（2000年-現在）

代	氏名	画像	着任	離任	民族	備考
3	スパソイェ・トゥシェヴリャク（英語版）		2000年6月6日	2000年10月18日	セルビア人
4	マルティン・ラグジュ（英語版）		2000年10月18日	2001年2月22日	クロアチア人
5	ボジダル・マティッチ（英語版）		2001年2月22日	2001年7月18日	クロアチア人
6	ズラトコ・ラグムジヤ（英語版）		2001年7月18日	2002年3月15日	ボシュニャク人
7	ドラガン・ミケレビッチ（英語版）		2002年3月15日	2002年12月23日	セルビア人
8	アドナン・テルジッチ（英語版）		2002年12月23日	2007年1月11日	ボシュニャク人
9	ニコラ・シュピリッチ（英語版）		2007年1月11日	2012年1月12日	セルビア人
10	ヴィエコスラヴ・ベヴァンダ		2012年1月12日	2015年3月31日	クロアチア人
11	デニス・ズヴィズディッチ		2015年3月31日	2019年12月23日	ボシュニャク人
12	ゾラン・テゲルティヤ（英語版）		2019年12月23日	2023年1月25日	セルビア人
13	ボリャナ・クリシュト		2023年1月25日	（現職）	クロアチア人	同国初の女性議長

脚注

[脚注の使い方]

1. D.Be. (2021年7月27日). “Političari iz RS-a će svoj nerad u institucijama BiH mjesečno naplatiti više od 100 hiljada KM” (ボスニア語). Klix.ba. 2023年12月13日閲覧。
2. “ボスニア・ヘルツェゴビナ（Bosnia and Herzegovina）基礎データ”. 2023年12月13日閲覧。
3. “Nadležnosti predsjedavajućeg VM” (ボスニア語). vijeceministara.gov.ba. 2023年7月23日閲覧。