銭塘江
河川(中国) ウィキペディアから
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銭塘江(せんとうこう、拼音: )は、中華人民共和国浙江省を流れる河川で、黄山を源として千島湖・新安江水力発電所を経て流れ来る新安江(北源、正源)と、南西からくる蘭江(南源)が建徳市で合流して富春江となり、さらに下流は銭塘江と呼ばれて、杭州湾に注いでいる(河口:北緯30.3794度 東経120.6889度)。別名に浙江、折江、曲江、之江、羅刹江がある。折江や曲江の名前は、流路が激しく蛇行していることに由来する。
河口では潮流の関係で河水が海から激しく逆流し、大潮の時期には激浪になって川をさかのぼる海嘯(かいしょう)という特異な現象が発生することで古くから名高い[1]。このため、春秋時代の越国の記録、范仲淹の作品[2]や水滸伝での魯智深の円寂した場面など、多くの古典文学作品にも登場している。同様の現象はアマゾン川でも発生し、ポロロッカと呼ばれている。
隋の時代には大運河によって長江と結ばれた。南宋が都を臨安(現在の杭州市)において以来、銭塘江流域は著しく発展する。現在の銭塘江河畔は、大都市の上海や寧波を擁し、中国沿海部でもっとも発展の進んだ地域となっている。
1982年、富陽より上流側の「富春江・新安江風景名勝区」は中華人民共和国国家級風景名勝区に認定された[3]。