近藤 文男(こんどう ふみお、1939年7月18日 - )は、日本経済学者。専門は、日本企業のグローバルマーケティングの研究。博士(経済学)京都大学名誉教授。マーケティング史学会名誉会員。

来歴・人物

香川県観音寺市出身。香川県立観音寺第一高等学校香川大学経済学部経済学科卒業。京都大学大学院経済学研究科経営学専攻博士課程修了。

1989年(平成元年)「成立期マーケティングの研究」で学位修得(京都大学 経済学博士[1]

研究は、主に3つに分かれる。第1にマーケティング発祥の地アメリカにおける成立期のマーケティングの研究を通じて、マーケティングの本質に迫ろうという研究。第2に国際マーケティング研究において、日本の家電企業の対米輸出マーケティングに関する歴史的研究。第3に巨大小売企業と中小商業、および消費者問題と生活協同組合に関する調査研究。

1962年(昭和37年)京都大学経営学第二講座を新設。旧帝大の中では逸早くマーケティング論の研究が行われる。高松経済専門学校東京商科大学で商業論を修めた橋本勲(後の京都大学経済学部長)が、香川大学経済学部助教授から京都大学経済学部助教授に就任。橋本に師事して香川大学から京都大学大学院へ進学、マーケティングを研究する[2]

1989(平成元年)3月から1990年(平成2年)2月まで文部省在外研究員としてハーバード大学ペンシルベニア州立大学に留学。

略歴

編著書

  • 『流通構造とマーケティング・チャネル』(ミネルヴァ書房)(1985年)
  • 『成立期マーケティングの研究』(中央経済社)(1988年)
  • 『日米の流通イノベーション』(中央経済社)(1997年)
  • 『日本企業のマス・マーケティング史』(同文舘)(1999年)
  • 『21世紀マーケティング戦略』(ミネルヴァ書房)(2001年)
  • 『日本企業の国際マーケティング―民生用電子機器産業にみる対米輸出戦略』(有斐閣)(2004年)

翻訳

  • リチャード・テドロー著『マス・マーケティング史』(原題 "New and Improved: The Story of Mass Marketing in America")(ミネルヴァ書房)(1993年)

脚注

参考文献

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