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軍隊で軍事目的に使用される車両の総称 ウィキペディアから
軍用車両(ぐんようしゃりょう、英語: Military Vehicle)は、軍隊で軍事目的に使用される車両の総称である。トラックのように民間でも用いられるものから、戦車のように専用に作られたものまで幅広い種類がある。
自衛隊車両はナンバープレートが一般車両のものと異なるため識別が容易である。市販の乗用車や商用車を用いている業務車は、業務車1号と業務車2号が自衛隊仕様のナンバープレートである。
世界最初の自動車とされる、18世紀のキュニョーの砲車は、その名のとおり大砲を牽引し砲弾薬を積載するための軍用車両として開発された。
第一次世界大戦において戦車や装甲車が出現し、軍隊の機械化(自動車化)が始まった。
軍用車両は目立ち難いよう艶消しのOD色(濃緑色)や砂漠色(サンドカラー)で塗装されることが多い。特に戦闘車両では種々の迷彩塗装が施される。PKOなどでは、防御のために軍用車両を用いるが、同時に中立性を主張するために白色など独特の塗装が施される。
車両の形状も、デザインを優先し曲線・曲面を多用している民間車両に対し、整備性や装甲性、経済性を図るため平面な鋼板をそのまま利用している場合が多い。
大部分の軍用車両は野戦運用を想定し、舗装道路外(オフロード)での走行能力を持たされている。第二次世界大戦頃まではガソリンエンジン駆動も多かったが、戦後はオフロード走行に適した低速トルクの豊富さと、攻撃を受けた場合のガソリン車に比べての火災リスクの低さからディーゼルエンジン駆動が圧倒的多数を占める[1]。
なお、鉄道車両に関しては「軍用列車」を参照のこと。
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