Loading AI tools
ウィキペディアから
『車のいろは空のいろ』(くるまのいろはそらのいろ)は、あまんきみこによる日本の児童文学作品。ポプラ社から発売されている。
挿絵は初代から主に北田卓史が担当したが、他の画家が描いた版も多く存在する。
本作は様々な収録・発行形態が存在する。当記事ではほとんどのエピソードを収録した、2000年初版の「新装版 車のいろは空のいろ」シリーズ3巻と、2022年初版の4巻「新装版 車のいろは空のいろ ゆめでもいい」(挿絵は黒井健[1])を説明の基本とする。
松井さんの職業はタクシーの運転手。乗せるお客さんが、ある時はあらためて見ると動物だったり、ある時は道路や地面でない所を走っていったり、またある時は時間と空間を往復したり。そんな日常と非日常が交差する松井さんのファンタスティックなタクシー業務は、今日も続く。
太平洋戦争を背景にした話も一部登場する。これは作者が幼い頃に戦時下にあった影響。
最初の巻である『車のいろは空のいろ 白いぼうし』のエピソードの大半は雑誌『びわの実学校』が初出だが、最初に書かれたのは「くましんし」で、同団体への投稿により、『びわの実学校』13号の「童話教室」欄に載った。これで同団体代表の坪田譲治に認められる。松井は当初主役ではなかったが、一年以上たってあまんの師匠の与田準一が「松井さんは元気か」と言い、それがきっかけでシリーズ化した。その後今西祐行から単独刊行の話があり、シリーズ名の『車のいろは空のいろ』は、タクシーの車体色を聞かれたあまんの返答を元に今西が考えた。あまんは後に「幼少時病弱で、部屋の中から眺めていた青空が原点だろう」とも語っている(『あまんきみこセレクション5 ある日ある時』『あまんきみこ童話集2』より)。巻末解説の砂田弘と松谷みよ子は、いずれもびわの実会時代の仲間。あまんは執筆に協力してくれた人物として、生源寺美子、岩崎京子、宮川ひろ、本間容子の名を挙げている。
ポプラ社文庫からも発行されているが、話・絵・解説などは新装版とまったく同じ。ただし旧版の1作目にあったカラーの挿絵は収録されていない。
旧版タイトルは1968年初版の「ポプラ社の創作童話」3『車のいろは空のいろ』で、あまんの初単独刊行作である。第1回日本児童文学者協会新人賞受賞、第6回野間児童文芸賞推奨作品。
日本国内での累計発行部数は2010年10月現在で95万部[2]。
旧版タイトルは1982年初版の「こども童話館」1『続 車のいろは空のいろ』。
この巻は旧版が存在せず新装版[3]が初版。挿絵は北田卓史[3]。
特筆していないものはポプラ社発行。北田以外の画家は、特に北田の画風に似せていないが、松井やタクシーの基本的外見(恰幅がいい、眼鏡はかけていない)、カラーイラストの色などは北田のオリジナルに添っている。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.