赤兎山
ウィキペディアから
ウィキペディアから
赤兎山(あかうさぎやま)は、石川県白山市と福井県大野市にまたがる標高1,629 mの山。加越国境に位置する両白山地の山で、白山国立公園[3]・恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク[4]・奥越高原県立自然公園[5]内にある。
えちぜん鉄道勝山永平寺線勝山駅の東15.3 kmに位置する。雪解けのときに山肌に兎の形の地肌が出ることが山名の由来と言われていたが、その形の位置は確認されない。兎の様な丸みを持った女性的ななだらかな山容が、山名の由来とされている[6]。白山火山帯に属し、山頂は安山岩からなる[7]。山頂の南側にはうさぎ平と呼ばれる平坦な場所がある。山頂の東側の赤兎平には高層湿原があり、赤池の他に多くの池塘がある。山頂の北東にある小原峠は、かつては勝山市と白峰村(現在の白山市)との間を物資を運ぶ道として利用されていたが、現在は廃道となっている[6]。
新緑の5月から紅葉の10月までが登山に適する時期である。各方面から登山道がある。1968年(昭和43年)の福井県で第23回国民体育大会の時に登山道が開設された[7]。山頂部には三等三角点が設置され[1]、山頂から白山を中心とする両白山地の山々を望むことができる。
登山道周辺には、無人の避難小屋がある[9][10]。最寄りの山小屋は赤兎平らのすぐ東の高台ある赤兎避難小屋である。南東の大野市のたんどう谷と打波川出合の登山口には鳩ヶ湯旅館がある。その上流の下小池の小池公園には、キャンプ場がある[11]。
山頂東の赤兎平の高層湿原では、イワイチョウ、キンコウカ、モウセンゴケ、イワショウブ、ヤチスゲ、ミヤマホタルイなどの植物の他ハクサンシャクナゲ、オオバツツジ、ミネヤナギ等の木本類が見られる。山腹は、ブナ林が多く、湿地には、リュウキンカ等が見られる。山頂周辺はオオコメツツジやナナカマドなどの低潅木に覆われ、チシマザサの藪の所々にアオモリトドマツがある。またゴゼンタチバナ、クロウスゴ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲなどの植物が見られる。
赤兎平の高層湿原 | イワイチョウ | モウセンゴケ | リュウキンカ |
白山山地の三ノ峰から延びる枝尾根の西南西にある山である。大長山との鞍部には小原峠があり、その北北西には刈安山の小ピークがある[12]。経ヶ岳との間には大舟山(1,431 m)の小ピークがある。東隣の標高1,530 mの小ピークは、裏赤兎山と呼ばれている。
山容 | 名称 | 標高(m) [1][2] |
三角点等級 基準点名[1] |
赤兎山からの 方角と距離 (km) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
白山 | 2,702.17 | 一等 「白山」 |
北東 13.8 | 日本百名山 | |
三ノ峰 | 2,128 | 東北東 8.7 | 三ノ峰避難小屋 | ||
取立山 | 1,307.22 | 三等 「取立」 |
北西 6.5 | 取立平避難小屋 水芭蕉群生地 | |
大長山 | 1,671.42 | 二等 「大長山」 |
北北東 2.7 | ||
赤兎山 | 1,628.66 | 三等 「赤鬼山」 |
0 | 赤兎避難小屋 | |
法恩寺山 | 1,356.66 | 三等 「法恩寺山」 |
西 5.8 | 越前禅定道 | |
経ヶ岳 | 1,625.20 | 二等 「経ケ岳」 |
南西 4.3 | 日本三百名山 | |
野伏ヶ岳 | 1,674.28 | 三等 「野伏」 |
南東 8.8 | 日本三百名山 | |
荒島岳 | 1,523.49 | 一等 「荒島山」 |
南南西 15.8 | 日本百名山 |
赤兎山頂上からの白山 | 赤兎平から望む赤兎山 | 三ノ峰から望む赤兎山 | 銚子ヶ峰から望む赤兎山と周辺の山 |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.