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福島県柳津町にある温泉 ウィキペディアから
西山温泉(にしやまおんせん)は、奥会津、福島県河沼郡柳津町(旧国陸奥国、明治以降は岩代国)にある温泉である。
奥会津は福島県会津地方の西南部の新潟県と接する、柳津町、三島町、金山町、昭和村、只見町、南会津町、桧枝岐村の7町村を指し、いわゆる秘湯が多いことで知られる。なかでも西山温泉は、多田三川の支流・滝谷川沿いに湧く閑静な山村の趣の秘湯らしさを残す。開湯は奈良時代初期まで遡るといわれ、「神の隠れ湯」の温泉信仰を今なお色濃く残す[1]。なお、山梨県南巨摩郡早川町にも同名の温泉(西山温泉 (山梨県))がある。
福島県道32号柳津昭和線から滝谷川へ向かって下った先に5軒の旅館と日帰り温泉施設が存在する。8本の源泉から豊富に湯が湧き出し、旅館ごとにそれぞれ異なる源泉を持つのが特徴。特に昔ながらの湯治宿の趣を残す「老沢温泉旅館」は、つげ義春のイラストに描かれ、『つげ義春の温泉』の表紙を飾った混浴浴場を持つ純木造旅館である。温度が異なる3つの浴槽を持ち、その奥には温泉神社が鎮座する[1]。
3種類の源泉を引く「旅館 中の湯」は本館と別館からなり、開湯1200年以上の歴史を持つ。別館には開放感がある檜の内湯と露天風呂を持ち、貸切り利用も可。泉質は老沢温泉旅館と共に、含硫黄‐ナトリウム‐塩化物泉で美肌の湯とされる。この宿にはつげ義春が宿泊している[1]。
日帰り入浴施設である柳津町営の「せいざん荘」は温泉街から若干離れた場所にある。
地熱が高い地域であり、温泉街からせいざん荘方面に走った道の先には、柳津西山地熱発電所も存在する。
古くは湯治場として栄えた。この地にある8つの源泉に順番に入浴すると、万病に効くと言われた事から、「神の湯」の異名でも呼ばれていた。
柳津町の中心地に柳津温泉が開かれた際、当地から源泉を送った。現在では柳津温泉が独自源泉を有しているため、送湯は行われていない。
含硫黄‐ナトリウム‐塩化物泉[1]
呼吸器系に対する効能が強いことから、「たん切りの湯」と呼ばれている。
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