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表 三郎(おもて さぶろう、1940年10月15日 - 2024年11月9日[要出典])は、日本の経済学者、思想家、予備校講師(英語科)。元大阪市立大学全学共闘会議議長、元桃山学院大学講師、元駿台予備学校英語科講師。
1940年、広島県に生まれ、大阪府で育った。1961年、2浪の末、甲南大学経済学部に入学。1970年、大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程修了。
最初革命的共産主義者同盟に所属するも、中核派・革マル派の分裂に際してはそのどちらにも加わらず、その後大阪市立大学の全共闘議長に就任するなど学生運動に傾倒した。大学院修了後は桃山学院大学の講師を務める傍ら論文執筆に励み、「現代の理論」等に多数掲載。経済学並びに社会思想史に関する論文を多数出版している。
1976年から1991年まで、駿台予備学校関西地区英語科主任。その後、関西地区英語科顧問。伊藤和夫により提唱された、駿台英語科において重視される考え方「構文主義」を乗り越える「ポスト構文主義」を提唱している。
2019年度をもって、駿台予備学校を勇退。
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構文主義の第一人者である伊藤和夫を批判する表は、自身の英文読解のストラテジー、戦略を「ポスト構文主義」と呼んでいる。ポスト構文主義に従った英文読解法は以下の内容を含んでいる。
文の構造(文法的な関係)を明らかにすることを重視する構文主義に対して、加えて文章の内容をも重視するのがポスト構文主義である。これは、文の構造と内容には深い関係があって、その関係に留意しつつ読解することが、より読解に優れるはずであるという考えからである。また、英文の構造は「エンドフォーカス」となっており、「前提⇒主張」の順番で論理が展開されるため、この流れに沿った読み方をすべきであると考えている。そのため、表は英文を前から読み、前から訳すことを強調している。
大学の英文学や言語学専門の教官によって作成される大学入試の英語は、作問者が手近にある専門書等の文章を問題文に引用する場合も少なからずあるために、文章の意味内容を理解していなければ(つまり、十分な背景知識を持っていなければ)、各文の解釈や設問への解答が困難になるような問題が少なからずある。これに対応する授業をする必要があったために、構文だけではなく背景知識まで含めた精緻な読解手法が考案された。
特に、1990年代までは教養そのものの商品価値が高く、教養指向の強い受験生が多く、これらの受験生が好んでポスト構文主義を受け入れたことも大きく影響している[1]。
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