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『華麗なる探偵たち』(かれいなるたんていたち)は、1984年に徳間書店から刊行開始された、赤川次郎による推理小説のシリーズである。シリーズ名は単行本第1巻のタイトルに由来する。他に、作品の要となる病棟の名前を取って「第九号棟シリーズ」と呼ばれることもある。
舞台となる「第九号棟」は、何らかの理由で一生外に出したくないと考えられた「患者」を、法外な入院費用と引き換えに監禁するための施設である。ここの患者たちは、(主人公の芳子を除き)みな自分たちを歴史上の偉人や架空のヒーロー本人であるとの妄想を抱いているという精神異常はあるものの、善良でモデルとなった人物に匹敵するほどの技能や知識を有している者もおり、主人公は彼らの協力を得ながら、警察が対応できないような怪事件を解決していく。
なお、現実に第九号棟の患者たちのような症例はいわゆる精神分裂病、統合失調症の患者にみられる二重見当識とよばれるもの。妄想により誤った認識をしつつも、現実の見当識も保たれている状態である。作中のホームズ、ダルタニアンたちも一応は自分が「本物の」ホームズであると信じる一方で、世間では受け入れられないことを自覚している。
主人公鈴本芳子は父親の莫大な遺産相続をめぐり、睡眠薬を飲まされ精神病院九号棟に強制的に入れられてしまう。そこで出会った、シャーロック・ホームズ、ダルタニアン、エドモン・ダンテスを自称する変わった仲間たちに出会い、彼らの協力を得て事件を解決し、そのことをきっかけに彼らとともに気ままな探偵業をしていく。
第1巻『華麗なる探偵たち』のみ短編集。他はすべて長編である。
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