英雄伝説 軌跡シリーズの年表では日本ファルコムのコンピュータRPGシリーズである〈英雄伝説 軌跡シリーズ〉の架空世界における出来事を、年表形式に掲載する。なお、「七耀暦」は作品中で使われる架空の暦である。
おおまかな時代区分としては、《大崩壊》から七耀教会登場までの《暗黒時代》と呼ばれる時代(七耀暦1年頃 - 500年頃)、七耀教会がもたらした秩序による安定期(500年頃 - 1100年頃)[1]、《導力革命》以降(1150年以降)の3つに分けられる[1]。
2021年現在の最新作「黎の軌跡」までの軌跡シリーズ各作品の本編は、七耀暦1202年から1208年の間のいずれかの時点を舞台にしている(下表参照)。
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七耀暦 |
舞台となる国 |
リベール王国 |
1202年 |
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『空の軌跡FC』 『空の軌跡SC』[注 1] |
1203年 |
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『空の軌跡SC』(1月 - 3月) |
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『空の軌跡 the 3rd』 |
七耀暦 |
クロスベル自治州 |
エレボニア帝国 |
1204年 |
1月 |
『零の軌跡』 序章「特務支援課」 |
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2月 |
第1章「神狼たちの午後」 |
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3月 |
第2章「金の太陽、銀の月」 |
『閃の軌跡』 序章「トールズ士官学院」 |
4月 |
第3章「クロスベル創立記念祭」 インターミッション「キーア」[注 2] |
第1章「新学期~初めての実習~」 |
5月 |
第4章「忍び寄る叡智」 終章「クロスベルの一番長い日」[注 3] |
第2章「麗しき翡翠の都」 |
6月 |
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第3章「鉄路を越えて~蒼穹の大地~」 |
7月 |
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第4章「緋の帝都~夏至祭~」 |
8月 |
『碧の軌跡』 序章「Dの残影」 第1章「予兆~新たなる日々」 第2章「西ゼムリア通商会議」 |
第5章「動き始めた意志」 |
9月 |
『暁の軌跡』[注 4] 『碧の軌跡』 インターミッション「束の間の休息」 第3章「胎動~獣たちの謝肉祭」(~10月)[注 5] |
第6章「黒と銀~鋼都動乱~」 幕間「帰郷~迷いの果てに~」[注 6] |
10月 |
第4章「運命のクロスベル」 |
終章「士官学院祭、そして――」 |
11月 |
断章「偽りの楽土を越えて」(~12月)[注 7] |
『閃の軌跡II』 序章「帰郷~失意の果てに~」 |
12月 |
終章「それでも僕らは。」 |
第I部「灰色の戦記」 幕間「白銀の巨船」 第II部「紅き翼~目覚める獅子たち」 終章「ただひたすらに、前へ」 |
1205年 |
3月 |
『閃の軌跡II』 外伝「クロスベル占領」 |
後日譚「冬の終わり」 |
1206年 |
4月 |
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『閃の軌跡III』 序章「春、ふたたび」 第1章「再会~白亜の旧都~」 |
5月 |
『閃の軌跡III』 第2章「相克のクロスベル」 |
6月 |
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第3章「鋼の鼓動~海都繚乱~」 |
7月 |
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第4章「赫奕たるヘイムダル」 終章「誰がために鐘は響く」 |
8月 - 9月 |
『閃の軌跡IV』[注 8] |
1207年 |
2月 |
『創の軌跡』 Prologue「クロスベル解放作戦」 |
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3月 |
Chapter 1「再独立の日」(ロイド) Chapter 2「亡失われた魂」(ロイド) Chapter 3「幻想を越えて」(ロイド) Chapter 3「追憶〜掴んだ光」(《C》) Chapter 4「甦る意志-黒の包囲戦-」(ロイド) Chapter 4「零の邂逅」(リィン) Chapter 4「エリュシオン」(《C》) Last Chapter「終焉、そして創まり」 |
Chapter 1「雪解けの帰郷」(リィン) Chapter 1「出会いの夜」(《C》) Chapter 2「緋き都の影」(リィン) Chapter 2「《C》─闇、蠢く─」(《C》) Chapter 3「暴かれし蒼穹」(リィン) |
七耀暦 |
カルバード共和国 |
1208年 |
8月 - 12月 |
『黎の軌跡』 |
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大崩壊
ゲーム本編の時代のおよそ1200年前で、七耀暦の紀元となる時期に、《七の至宝》が失われ、ゼムリア文明(古代ゼムリア文明)という超古代文明が崩壊した[1][7]。(《大崩壊》)
暗黒時代
《大崩壊》の後、ゼムリア大陸では大小さまざまな国家、勢力による戦いが約500年間続き、作品中ではこの時代は《暗黒時代》と呼ばれている[1]。
- 1年頃[注 11]
- 81年
- エレボニア帝国のヘイムダルにおいて、七耀教会の大聖堂(ヘイムダル大聖堂)が建立され、以後、ヘイムダルは「帝都」と呼ばれ始めるようになる[13][注 16]。
- 82年
- ヴァレリア湖南東の湖畔に、七耀教会の大聖堂(グランセル大聖堂)が建立される[注 17]。
- 300年頃
- リベール王国が建国される[注 19][注 20]。
- エレボニア帝国の帝都ヘイムダルにおいて、《暗黒竜》ゾロ=アグルーガが出現。瘴気に満ちたヘイムダルは瘴気によって満たされ、死の都と化す[24][25]。皇帝アストリウスII世はヘイムダルを逃れ、セントアークに仮の都を置く[注 21]。
- 《魔女の眷属()》と《地精()》は帝都から人々が脱出するのを助け、《魔女》は長であるローゼリアを失う[12]。
- アストライアは古代遺物《救済の指輪》を使うことで帝都の人々を救って脱出を助け、このことにより後に「奇跡の聖女」と呼ばれるようになる[注 22]。
- 《暗黒竜》を生み出した《巨イナル一》の呪いの大半は《大地》の聖獣アルグレスが引き受け、その結果、《黒の聖獣》となったアルグレスは自分自身をヘイムダル大聖堂に置かれた《始まりの地》(複製)とともに封印し、帝都北西の地下に転移させる[注 23]。
- 300年 - 400年
- 371年
- エレボニア帝国において、皇帝ヘクトルI世が《魔女の眷属》と《地精》の助力を得て、《緋の騎神》テスタ=ロッサを起動し[12]、《暗黒竜》ゾロ=アグルーガからヘイムダルを奪還する[24][注 26]。その際、ゾロ=アグルーガの返り血(瘴気)を浴びたことで、ヘクトルI世は命を落とし、《緋の騎神》テスタ=ロッサは呪われた存在となり封印される[24][25]。
- 《地精》は呪われた《緋の騎神》を皇城地下に封印するにあたって協力したのを最後に、《魔女の眷属》に決別を宣言して姿を消す[31][12]。
- その後、ヘイムダルの廃都の上に《緋の帝都》として知られることになる都が築かれ[24]、バルフレイム宮も建設される[注 27]。
- 帝都奪還以後150年の間、帝国では、帝権は揺るぎなく確立していく一方で、各地で豪族同士の小規模な戦いが繰り返されるようになり、蒼、紫、灰、銀、金の騎神がそれらの戦いに用いられ始めるようになる[30][注 28]。
- 500年 - 600年
- ゼムリア大陸西端のブリオニア島の住人たちが島から去る[注 29]。
- 500年頃
- 527年
- エレボニア帝国北部の有力豪族に仕える魔導師の工房で、後の魔煌兵の原型と言える魔導の傀儡(ゴーレム)である《オル=ガディア》が作成される[30]。
中世 - 近代
《暗黒時代》が終わってから《導力革命》が始まる1150年頃までにかけての時代は、作品中では七耀教会の秩序がもたらした安定期とされ[1]、おおまかに「中世」と「近代」に細分化されている[28][36][注 30]。
- 600年 - 700年
- エレボニア帝国において、海に資源を求めて造船技術が発展[28]。
- 700年頃
- 880年頃
- 900年 - 1000年
- リベール王国が現在(七耀暦1200年代)の国土に近い形になる。
- クロイス家、銀行業を始める(後のIBC)[注 33]。
- エレボニア帝国において、機織り機や水車が使われ始める[28]。
- 900年頃
- 七耀教会における《空の女神》の聖像の形が固まり、多くの祭具の定型がこの時期に確立する[1]。
- リベール王国において、手工業が行われるようになる[1]。
- 942年
- 946年
- 947年
- 949年
- 秋、ノルド高原において、ドライケルス皇子が17名の手勢とともに挙兵[44][42]。
- 950年
- エレボニア帝国において、ロラン・ヴァンダールが死去[43][注 35]。
- エレボニア帝国のレグラムにおいて、ドライケルスがリアンヌ・サンドロットと出会う[注 36]。
- 952年
- エレボニア帝国のトリスタの地で、《緋》のローゼリアに導かれたドライケルスが試練に挑み、《灰の騎神》ヴァリマールの《起動者》となる[46][47][注 37]。
- 7月1日、エレボニア帝国の帝都ヘイムダルにおいて、ドライケルス皇子とリアンヌ・サンドロットが《煌魔城》に突入[46]。
- 7月4日、エレボニア帝国の帝都ヘイムダルにおいて、《紅き終焉の魔王()》と《煌魔城》が封印される[48][49][46][45]。(《獅子戦役》の終結)
- エレボニア帝国のトリスタの地で、《灰の騎神》ヴァリマールが再び眠りにつく[注 39]。
- エレボニア帝国において、内戦を制したドライケルス皇子が第73代皇帝として即位[44][注 40]。
- 即位したドライケルスは「黒の史書」を読んだことで、自らを苦しめる声の正体を知る[47][19][注 41]。
- ドライケルスはその治世において、法・経済・文化における新制度を導入していき、近代国家の礎を築く[21]。
- 953年
- エレボニア帝国の《魔女の眷属》の里エリンで、リアンヌ・サンドロットが不死者として蘇る[56][注 42]。その後、リアンヌは外国を放浪する旅に立ち、リアンヌの復活を見届けて領地を任された《鉄騎隊()》副長シオン・アルゼイドはレグラムに帰る[12]。
- 970年代
- 994年
- リアンヌ・サンドロットが晩年のドライケルス・ライゼ・アルノールと再会するとともに、ドライケルスが《黒の騎神》イシュメルガによって苛まれていたことを知る[19][55][注 44]。
- 1000年頃
- エレボニア帝国において、《夜の眷属()》による事件が起こる[注 45]。
- 《魔女の眷属》と七耀教会が和解[注 46]。
- 1075年
- リベール王国のロレント市に、リベール王家、七耀教会、ロレント市の合同で時計台が建立される[62]。
- 1100年頃
- 財政破綻を起こしていたカルバード王国で民主化革命が起こり、王制が廃され、カルバード共和国が建国される[注 47]。
- この動乱に際して、《銀()》によって要人が次々に葬られる[64]。
- カルバード共和国では社会変革と近代化が急激に進み、国力を増大させていくことになる[21]。
- 1134年
- 1144年
- クロスベル市において、J・キンドールの設計になる市庁舎が完成する[注 51]。
- クロスベル市のホテル・ミレニアムが開業[注 52]。
導力革命以後 - シリーズ本編以前
- 1150年頃
- 1151年
- 1153年
- 1154年
- 1155年
- 1156年
- 異界の王メア=ク=バルウド=ルアウング(マクバーン)が異世界からゼムリア大陸のある世界に転移し、意図しない融合により人の姿を得る[注 59]。
- 1157年
- リベール王国のツァイス市において、アルバート・ラッセルとツァイス時計師組合によりツァイス技術工房設立[77]。レマン自治州以外で初めて導力器の製造に成功[78]。
- 1158年
- 1160年
- エレボニア帝国において、ルーレ市 - ザクセン鉄鉱山間を結ぶ貨物鉄道路線が開通[80][注 60]。
- リベール王国の国王エドガーIII世がツァイス技術工房を視察。多額の資金援助がされ、以降、リベール王国において導力器の普及が加速する[77][78][注 60]。
- アルバート・ラッセルがツァイス技術工房の初代工房長に就任[注 61]。
- 1162年
- 1164年
- リベール王国のルーアン市において、可動橋「ラングランド大橋」が落成[77]。
- エレボニア帝国において、雪崩で家族を失ったギリアス・オズボーンがシュバルツァー男爵家に引き取られる[注 62]。
- 1165年
- エレボニア帝国において、帝都ヘイムダルとルーレ市の間を結ぶ初の旅客鉄道路線が開通[80]。
- 1168年
- リベール王国において、世界初の導力飛行船《カラトラバ号》が完成[77]。
- 4月初め頃、ギリアス・オズボーンがトールズ士官学院に入学[注 63]。
- 1173年
- 1174年
- クロスベル市において、クロスベル通信社の社屋が完成[注 64]。
- エレボニア帝国とカルバード共和国との間で紛争が起きる[注 65]。
- 1170年代半ば
- 1175年
- リベール王国において、飛行船公社が設立される。定期飛行船《リンデ号》就航[77]。
- エレボニア帝国において、帝都ヘイムダルと、オルディス、バリアハート、セントアーク、ルーレの4州都全てが鉄道路線で結ばれる[80][注 67]。
- 1177年
- 1178年
- 1179年
- ノーザンブリア大公国で市民革命が発生。大公家が打倒され、大公国が崩壊[87][88]。
- 1180年
- 1182年
- 1184年
- 1180年代後半
- 1185年
- 1186年
- 1187年
- 5月、リィン(後のリィン・シュバルツァー)が誕生[注 87][注 88][注 89]。
- オズボーンの頭に響いていた《黒の騎神》イシュメルガの声は、この時を境にほとんど聞こえなくなる[19]。
- リアンヌ・サンドロットがドライケルスの転生体であるギリアス・オズボーンを見つける[55]。オズボーンが妻子とともに幸福に暮らしていることを確認して安心しつつ、《黒の騎神》イシュメルガの存在に懸念を覚えたことにより、リアンヌは《盟主()》の誘いを受けることを決断する[19][55][注 90]。
- カルバード共和国領海において、客船《エテルナ号》の沈没事故が発生。リベール王国のユーディス皇太子夫妻が死去[77]。
- 1188年
- 1189年
- 1190年
- 1191年
- 1192年
- 1193年
- 1194年
- 1195年
- 1196年
- 1197年
- 1198年
- 1199年
- 1200年
- 1201年