英国暁星国際学園(えいこくぎょうせいこくさいがくえん、Gyosei International School UK)は、かつて[いつ?]イギリスにあり、主に日本人を対象に初等~高等教育を行っていた学校である。1987年より学校法人暁星国際学園(千葉県木更津市)が設置・運営し[1]、バッキンガムシャーに全寮制の小学校、中学校、高等学校、バークシャーに大学を抱えていたが、2002年(平成14年)までにはそれらすべてが閉鎖された。
概要
英国暁星国際学園
1987年(昭和62年)、英国バッキンガムシャーのミルトンキーンズに[2]、男女共学の初等部、中等部、高等部として開設された[3]。学校は日本の文部省(当時)によって在外教育施設としての指定を受け[4]、4月入学、全寮制(通学も可)での教育が行われていた。ウィレン湖畔の学校キャンパスには、寮やスポーツ施設のほか、野球場も設けられていた[5]。
在籍生徒数は、1997年(平成9年)時点の公式記録では、227名(うち16歳以上が178名)となっているが[6]、次第に生徒数は減少、2002年(平成14年)3月の卒業生を最後に閉校となった。同年で在外教育施設の指定も解除・取消となった(公益財団法人 海外子女教育振興財団のウェブサイトは閉校時期を2000年3月と記載している[7])が、最終的な生徒数は僅か29名(男子20名、女子9名)にまで減少していた[8]。校長は、ワタル・タカダだった[8]。
暁星国際学園は急激な生徒数減少について、日本経済の低迷、日本人駐在員の減少、海外留学の落ち込みなどが原因であるとした[5]。英国暁星国際学園高等部の著名な卒業生には、モデルでタレントの長谷川理恵がいる[9]。
英国暁星国際大学
英国暁星国際大学(Gyosei International College, Gyosei International College in UK)は、英国バークシャー、レディングに[10]、1990年(平成2年)3月に設立された[11]。暁星国際学園はこの前年、レディング大学(University of Reading)から、その土地・建物の一部を取得し、それを英国暁星国際大学として転用して開学した[11]。
英国暁星国際大学では学部生に対する文化・言語と融合させた経営学、経営・文化に関するMAプログラム、英語を教える短期コースなどが設置されており、教員には、経営学者・澤野雅彦や、英文学者・蒲池美鶴らがいた。在学生は約200名であった[11]。
暁星国際学園は後に経営から撤退、大学の名称はウィタン国際大学(Witan International College)と変更された。運営は再びレディング大学に引き継がれたものの、同大学はこの学校を単独の教育・研究施設として存在し続ける事が困難だと判断、2004年(平成16年)8月には廃校の方針を決定した[11]。その方針に従い、すべての在校生が卒業した2008年(平成20年)3月31日をもってこの学校は閉鎖された[12]。
事業失敗の影響
これら暁星国際学園によるイギリス事業失敗の多大な損失は、マリア会が運営するセント・ジョセフ・インターナショナル・カレッジを廃校して当該地所(神奈川県横浜市中区)の売却により補填された。
脚注
関連項目
外部リンク
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