すべてクレジットは「出演」である[4][5]。公開日の右側には役名[4][5]、および東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)、マツダ映画社所蔵等の上映用プリントの現存状況についても記す[11][18]。同センター等に所蔵されていないものは、とくに1940年代以前の作品についてはほぼ現存しないフィルムである。資料によってタイトルの異なるものは併記した。
松竹蒲田撮影所
特筆以外すべて製作は「松竹蒲田撮影所」、すべて配給は「松竹キネマ」、特筆以外すべてサイレント映画である[4][5]。
- 『飛行機花婿』 : 監督佐々木恒次郎、1928年11月25日公開 - デビュー作
- 『青春交響楽』 : 監督野村芳亭、1928年12月31日公開 - とし子
- 『珍客往来』 : 監督佐々木恒次郎、1929年1月10日公開
- 『あひる女』 : 監督清水宏、1929年3月9日公開 - その許婚・内海初枝
- 『噴泉騒動』 : 監督佐々木恒次郎、1929年3月24日公開
- 『街の抒情詩』 : 監督重宗務、1929年4月6日公開
- 『村の王者』 : 監督清水宏、1929年6月7日公開 - 恋人・お春
- 『陽気な唄』 : 監督清水宏、1929年8月1日公開 - 不二子
- 『浪花小唄』 : 監督重宗務、1929年8月8日公開
- 『裏町の大将』 : 監督佐々木恒次郎、1929年10月10日公開
- 『父の願ひ』 : 監督清水宏、1929年11月8日公開 - その娘・お達
- 『ちよつと出ました三角野郎』 : 監督佐々木恒次郎、1930年1月5日公開 - お花、55分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『スポーツ精神』 : 監督西尾佳雄、1930年1月26日公開
- 『黒百合の花』[2][4](『黒ゆりの花』[5]) : 監督佐々木恒次郎、1930年2月8日公開
- 『紅唇罪あり』 : 監督清水宏、1930年2月22日公開 - 妹・道子
- 『生きる力』 : 監督西尾佳雄、1930年2月製作・公開 - 妹はる、70分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『黎明の世界』 : 監督重宗務、1930年4月3日公開
- 『麗人』 : 監督島津保次郎、1930年4月26日公開 - 桃子(百合子の妹)、158分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『抱擁』 : 監督清水宏、1930年6月13日公開
- 『嫁とり根気比ベ』 : 監督佐々木恒次郎、1930年6月26日公開
- 『女よ! 君の名を汚す勿れ』 : 監督五所平之助、1930年8月15日公開
- 『アラ! 大漁だね』[4](『あら! 大漁だね』[5]) : 監督斎藤寅次郎、1930年8月22日公開
- 『浮気ばかりは別者だ』 : 監督清水宏、1930年9月19日公開 - 村の娘・お照
- 『絹代物語』 : 監督五所平之助、1930年10月10日公開
- 『愛慾の記』 : 監督五所平之助、1930年11月10日公開
- 『感激の春』 : 監督池田義信、1931年1月5日公開
- 『餓鬼大将』 : 監督清水宏、1931年1月15日公開 - 昭二の許婚・お繁
- 『女給哀史』 : 監督五所平之助、1931年1月22日公開
- 『夜ひらく』 : 監督五所平之助、1931年3月6日公開
- 『混線ニタ夫婦』 : 監督清水宏、1931年3月20日公開 - みよ子
- 『受難の青春』[4](『受難青春』[5]) : 監督佐々木康、1931年3月27日公開
- 『有憂華』 : 監督清水宏、1931年4月3日公開
- 『愛よ人類と共にあれ 前篇 日本篇』 : 監督島津保次郎、1931年4月17日公開 - 芸者君勇、『愛よ人類と共にあれ』前後篇合計242分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『愛よ人類と共にあれ 後篇 米国篇』 : 監督島津保次郎、1931年4月17日公開 - 芸者君勇、同上[11]
- 『愛の闘ひ』 : 監督島津保次郎、1931年6月6日公開
- 『落第未遂』 : 監督松井稔、1931年7月23日公開
- 『一太郎やあい』 : 監督野村芳亭、1931年7月31日公開
- 『人生の風車』 : 監督清水宏、1931年8月1日公開 - お常
- 『娘の意気高し』 : 監督斎藤寅次郎、1931年8月15日公開
- 『女の求むる男』 : 監督斎藤寅次郎、1931年9月1日公開
- 『島の裸体事件』 : 監督五所平之助、1931年9月11日公開
- 『愚弟賢兄』 : 監督五所平之助、1931年10月8日公開
- 『淑女倶楽部』 : 監督佐々木恒次郎、1931年11月28日公開
- 『いざ戦ひに』 : 監督佐々木恒次郎、1932年1月5日公開
- 『金色夜叉』 : 監督野村芳亭、1932年1月14日公開 - その娘お俊、82分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『情熱 ラ・パシオン』 : 監督清水宏、1932年2月4日公開 - 令嬢・時子
- 『陸軍大行進』(『勅諭下賜五十年記念 陸軍大行進』[11]) : 監督清水宏・佐々木康・石川和雄・松井稔・井上金太郎・渡辺哲二、製作松竹蒲田撮影所・松竹下加茂撮影所、サウンド版、1932年5月6日公開 - 礼子、20分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『陽気なお嬢さん』 : 監督重宗務、サウンド版、1932年6月3日公開 - その妹
- 『海の王者』 : 監督清水宏、サウンド版、1932年6月17日公開 - 金持ちの娘・お豊
- 『青春の夢いまいづこ』 : 監督小津安二郎、1932年10月13日公開 - 花嫁候補の令嬢、114分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『風雲元禄史』[4](『風雲元禄日記』[5]) : 監督稲葉蛟児、製作市川右太衛門プロダクション、1932年11月24日公開
- 『生さぬ仲』 : 監督成瀬巳喜男、1932年12月16日公開 - 女給、94分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『与太者と芸者』 : 監督野村浩将、1933年1月26日公開 - 芸者藤千代、104分尺で現存(NFC所蔵[19])
- 『恋の花咲く 伊豆の踊子』 : 監督五所平之助、サウンド版、1933年2月2日公開 - 芸妓、124分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『應援団長の恋』 : 監督野村浩将、トーキー、1933年3月1日公開 - ユリ子の友達、78分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『旅寝の夢』 : 監督清水宏、1933年8月24日公開 - 酌婦・おつね
松竹下加茂撮影所
特筆以外すべて製作は「松竹下加茂撮影所」、すべて配給は「松竹キネマ」(のちに松竹)、特筆以外すべてトーキーである[4][5]。
- 『雲霞の兇敵』 : 監督二川文太郎、サイレント映画、1933年10月22日公開 - 主演
- 『初陣』 : 監督冬島泰三、サウンド版、1933年11月1日公開
- 『三日月次郎吉』 : 監督大下宗一、サイレント映画、1933年12月22日公開
- 『浅太郎赤城の唄』 : 監督秋山耕作、1934年2月15日公開
- 『春姿だんだら染』 : 監督大下宗一、サイレント映画、1934年3月21日公開
- 『勝敗人斬賽』[4][6](『勝敗人斬り橋』[5]) : 監督星哲六、サイレント映画、1934年3月29日公開
- 『槍さび恋慕』 : 監督二川文太郎、サイレント映画、1934年6月14日公開
- 『めをと大学』 : 監督二川文太郎、1934年6月28日公開
- 『お江戸日本橋』 : 監督大下宗一、サイレント映画、1934年6月製作・公開
- 『船場の暴君』 : 監督冬島泰三、サイレント映画、1934年7月26日公開
- 『旅烏けんか友達』 : 監督星哲六、サイレント映画、1934年8月22日公開
- 『林蔵出世旅』 : 監督二川文太郎、サイレント映画、1934年9月6日公開
- 『源三郎異変 必殺剣鬼の巻』 : 監督大曾根辰夫、サイレント映画、1934年10月17日公開 - お吉(水茶屋の女)
- 『源三郎異変 絢爛恋慕の巻』 : 監督大曾根辰夫、サイレント映画、1934年11月8日公開 - お吉(水茶屋の女)
- 『辻斬ざんげ』 : 監督二川文太郎、サイレント映画、1934年11月15日公開
- 『侠客曾我』 : 監督井上金太郎、サイレント映画、1934年12月31日公開 - おつた
- 『道中女仁義』 : 監督星哲六、サウンド版、1935年3月21日公開 - 湯女お米
- 『雪之丞変化 第一篇』 : 監督衣笠貞之助、製作松竹京都撮影所、1935年6月27日公開 - 芸者、新版総集篇『雪之丞変化』のみが97分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『かごや判官』 : 監督冬島泰三、製作松竹京都撮影所、1935年7月14日公開 - お春、63分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『御用唄鼠小僧』 : 監督中川信夫、製作市川右太衛門プロダクション、サウンド版、1935年9月5日公開 - 姉娘お七
- 『雪之丞変化 第二篇』 : 監督衣笠貞之助、製作松竹京都撮影所、1935年10月1日公開 - 芸者、第一篇に同[11]
- 『永久の愛 前後篇』 : 監督池田義信、製作松竹蒲田撮影所、1935年10月15日公開[5][6]
- 『疾風森の石松』 : 監督笠井輝二、サウンド版、1935年11月21日公開
- 『雪之丞変化 解決篇』 : 監督衣笠貞之助、製作松竹京都撮影所、1936年1月15日公開 - 芸者、第一篇に同[11]
- 『江戸節めをと姿』 : 監督大曾根辰夫、1936年3月5日公開
- 『三ン下お旦那』 : 監督近藤勝彦、1936年4月3日公開
- 『総州侠客伝』 : 監督秋山耕作、1936年4月29日公開
- 『男の街』 : 監督竹久新、製作第一映画、1936年10月22日公開 - 主演
- 『番町皿屋敷』 : 監督冬島泰三、1937年11月1日公開 - お仙
- 『鼠小僧初草鞋』 : 監督古野栄作、1937年12月15日公開
- 『御赦免船』 : 監督岩田英二、1937年12月25日公開
- 『黒田誠忠録』 : 監督衣笠貞之助、1938年6月17日公開 - 楓
- 『千両の腕』 : 監督笠井輝二、1938年7月1日公開
- 『権太の小判』 : 監督星哲六、1939年3月1日公開 - 女房おひさ
- 『月夜鴉』 : 監督井上金太郎、1939年3月16日公開 - 芸者、100分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『殘菊物語』 : 監督溝口健二、製作松竹京都撮影所、1939年10月10日公開 - 芸妓小仲、143分尺で現存(NFC所蔵[20])
- 『粗忽評判記』 : 監督小坂哲人、1939年11月9日公開 - 腰元かへで
- 『仇討恋人形』 : 監督冬島泰三、1940年3月14日公開 - 桐竹小重
- 『銭形平次捕物控 南蛮秘法箋』 : 監督笠井輝二、1940年4月25日公開
- 『阿新丸』 : 監督岩田英二、1940年5月30日公開
- 『弥次喜多怪談道中』 : 監督古野栄作、1940年7月13日公開 - お秀の方
- 『紅梅二筋道』 : 監督犬塚稔、1940年9月5日公開[5]
- 『高砂船』 : 監督星哲六、1941年1月7日公開 - その女房お徳
東宝
特筆以外すべて製作・配給は「東宝」、以降すべてトーキーである[4][5][7]。
- 『伊那の勘太郎』(『伊那節仁義 「伊那の勘太郎」より』[11]) : 監督滝沢英輔、製作東宝映画、配給映画配給社、1943年1月3日公開 - 鳶屋おふさ、63分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『名人長次彫』 : 監督萩原遼、製作東宝映画、配給映画配給社、1943年7月15日公開 - およね
- 『愉しき哉人生』[11](『楽しき哉人生』[4]) : 監督成瀬巳喜男、製作東宝、配給映画配給社、1944年1月27日公開 - 妻・よね、72分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『芝居道』 : 監督成瀬巳喜男、製作東宝、配給映画配給社、1944年5月11日公開 - 豊沢春昇、82分尺で現存(NFC所蔵[21])
- 『人生とんぼ返り』 : 監督今井正、1946年6月27日公開 - 役名不明、80分尺で現存(NFC所蔵[22])
- 『或る夜の殿様』 : 監督衣笠貞之助、1946年7月11日公開 - おきく、112分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『霧の夜ばなし』 : 監督萩原遼、1946年9月10日公開 - 菊香、70分尺で現存(NFC所蔵[11])
- 『愛の宣言』[5][7](『愛の宣書』[4]) : 監督渡辺邦男、1946年12月31日公開 - バーのマダム
フリーランス
下記の通りである[4][5][7]。テレビ映画も含む[10]。
- 『孤独の賭け』 : 監督渡邊祐介・鈴木敏郎・伊賀山正光、NET、テレビ映画、1963年10月4日 - 1964年3月27日放映
- 『特別機動捜査隊』 : NET/東映テレビプロダクション、連続テレビ映画
- 第119話『満員電車』 : 監督今村農夫也、1964年放映
- 第425話『ドラキュラの牙』 : 監督北村秀敏、1969年放映 - 原
- 第427話『日本人』 : 監督北村秀敏、1970年放映 - 伸江
- 第447話『ある女の悲願』 : 監督中村経美、1970年放映
- 第561話『ある警察官』 : 監督伊賀山正光、1972年放映 - 典子
- 『006は浮気の番号』 : 監督近江俊郎、製作音映映画、配給日活、1965年7月28日公開 - ばあや・お花[8]
- 『遊侠三代』 : 監督村山新治、製作東映東京撮影所、配給東映、1966年6月5日公開 - 料亭女将[7]
- 『てなもんや大騒動』[9](『幕末 てなもんや大騒動』[7]) : 監督古沢憲吾、製作東宝・宝塚映画製作所・渡辺プロダクション、配給東宝、1967年3月12日公開 - 仲居おせん[9]
- 『ドリフターズですよ! 特訓特訓また特訓』 : 監督渡辺祐介、製作東宝・渡辺プロダクション、配給東宝、1969年1月15日公開[9]
- 『東京バイパス指令』第16話『黒い対決』 : 監督土居通芳、東宝/国際放映/日本テレビ放送網、連続テレビ映画、1969年2月21日放映
- 『非情のライセンス』第33話『兇悪の肌』 : 監督伊賀山正光、NET/東映、連続テレビ映画、1973年11月15日放映
- 『旗本退屈男』 : 東映/NET、連続テレビ映画
- 第7話『母恋地獄』 : 1973年11月13日放映
- 第20話『ねらわれた一万両』 : 1974年2月19日放映
- 『大江戸捜査網』第3シリーズ : 東京12チャンネル/三船プロダクション、連続テレビ映画
- 第28話『怪盗組織に潜入せよ』 : 1974年放映
- 第105話『足でかせいだ男』 : 1975年放映
- 『破れ傘刀舟悪人狩り』第52話『大江戸火焔太鼓』 : 監督鹿島章弘、NET/三船プロダクション、連続テレビ映画、1975年9月23日放映
- 『江戸特捜指令』第16話『絶体絶命!恐怖の毒蛇地獄』 : 監督長谷和夫、毎日放送/三船プロダクション、1977年1月15日放映
- 『新五捕物帳』第27話『愛の調べに架ける虹』 : 監督江崎実生、ユニオン映画/日本テレビ放送網、1978年4月18日放映
- 『大空港』第42話『ロスアンゼルス密輸ルート 一人旅の少年』 : 監督番匠義彰、フジテレビジョン/松竹、1979年6月25日放映 - 江島みお
- 『地獄の蟲』 : 監督山田達雄、製作・配給マツダ映画社、1979年12月1日公開 - 女房おつね