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アントン・チェーホフの戯曲 ウィキペディアから
『結婚申込』(けっこんもうしこみ、露:Предложение)は、ロシアの劇作家アントン・チェーホフによる戯曲。全一幕の喜劇。1888年に執筆され1889年4月12日に初演[1]。
結婚申込 Предложение | |
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作者 | アントン・チェーホフ |
国 | ロシア |
言語 | ロシア語 |
ジャンル | 喜劇 |
幕数 | 1幕 |
初出情報 | |
初出 | 舞台公演 |
初演情報 | |
場所 | ペテルブルグ首都俳優協会(サンクトペテルブルク) |
初演公開日 | 1889年4月12日 |
劇団 | Артистический кружок |
日本語訳 | |
訳者 | #日本語訳書を参照 |
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術 |
邦題は場合により送り仮名付きの『結婚申込み』『結婚申し込み』と表記することがあるほか、『犬』『申込』『プロポーズ』などの別題もある。
人名は訳者により表記ゆれがある。
チュブコーフの屋敷に、懇意にしている隣人のローモフが訪れる。正装の燕尾服姿であることを不思議がるチュブコーフに、ローモフは娘のナターリヤに結婚を申し込みに来たと告げる。これを聞いたチュブコーフは涙を流して喜び、ナターリヤを呼びに行く。
部屋にやってきたナターリヤが用件を尋ねると、ローモフは興奮を抑えながら手始めにこれまでの親族同士の付き合いについて話す。この中でローモフが自身の所有地の名前を挙げチュブコーフ家の土地と接していると語った時、ナターリヤは話を遮り、ローモフが挙げた土地は自分たちのものだと主張する。ローモフはこれに言い返すがナターリヤは応じず、以降、二人の会話は激しい口論に発展する。この騒ぎを聞きつけ部屋に入ってきたチュブコーフが事情を聴くと、チュブコーフはナターリヤに同調してローモフへの批判を展開し、興奮でふらついているローモフはチュブコーフに追われるように屋敷から立ち去る。その後、怒り心頭のチュブコーフがふとローモフの結婚申し込みの話を口にするとナターリヤは驚いて慌てふためき、ローモフを連れ戻してとチュブコーフに叫ぶ。
屋敷に戻ってきたローモフにナターリヤは先刻までの非礼を謝罪し、仕切り直しに互いの猟犬について話し始める。すると、どちらの犬が優秀かの話題で再び言い争いとなり、チュブコーフはナターリヤの側についてローモフを批判する。ここで、興奮が頂点に達したローモフはその場で卒倒してしまう。これを見たナターリヤはローモフが死んでしまったと悲鳴を上げチュブコーフも動揺するが、ローモフは直後に意識を取り戻す。チュブコーフは早く結婚してくれと言い放ち、ナターリヤは結婚に同意してローモフと口づけをかわす。二人は幸福感に包まれるが、ナターリヤが先程の犬の話を持ち出すとまたも言い争いになる。この様子を見たチュブコーフは、早速仲のいい夫婦生活が始まったと歓迎する。
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