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Xが1989年9月1日にリリースした3作目のシングル ウィキペディアから
「紅」(くれない)は、日本のロックバンド・X(現・X JAPAN)が1989年9月1日にリリースした3作目のシングル。メジャー1作目のシングルでもある。1989年日本有線大賞の最優秀新人賞受賞曲で、1992年の『第43回NHK紅白歌合戦』でも演奏された。ファンによる人気投票で収録曲が決められたベスト・アルバム『X JAPAN BEST 〜FAN'S SELECTION〜』では1位を獲得した。
「紅」 | ||||
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X の シングル | ||||
初出アルバム『BLUE BLOOD』 | ||||
B面 | 20th CENTURY BOY(1989.6.10 日比谷野音ライブより収録) | |||
リリース | ||||
規格 | 8cmCD | |||
ジャンル | ロック(ヘヴィメタル) | |||
時間 | ||||
レーベル | SIREN SONG | |||
ゴールドディスク | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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X シングル 年表 | ||||
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表題曲は、メジャー・デビューアルバム『BLUE BLOOD』からのリカットだが、前奏のストリングスの部分がカットされ、HIDEによる静かなアルペジオのオープニングから激しいメタル調へ展開する。曲の終了後には1989年6月10日の日比谷野外音楽堂でのライブ・バージョンが収録されている。
カップリングには1989年の日比谷野外音楽堂で演奏した、T・レックスの「20センチュリー・ボーイ」を歌唱した音源を収録している。キーが上げられ、若干アレンジされており、中間部ではTAIJIのスラップなどが目立つ。また、ライブではToshIや観客がモンキー・ダンス(両手を前で前後に振って縦ノリのダンスをする)をするのがお約束だった。
インディーズ時代から度重なるリメイクを経て一時期はボツ曲扱いとなってしまうが、HIDEとTAIJIがリメイクし、現在のメロディーが出来上がった[1]。インディーズ盤に収録されているものまでは「何かに追われるよう」に当たる部分のメロディーの最後を上げていたが、メジャー盤以降のアレンジでは現在の歌いまわしに変わっている。
音楽雑誌『ロッキンf』(1988年6月号)に「紅 (Original Japanese Version)」を収録したソノシートが付録としてつけられた。このバージョンは、イントロのアルペジオ部がYOSHIKIによるピアノになっているほか、歌詞は『VANISHING VISION』に収録されている英語版の「KURENAI」と本作の日本語版を混ぜ合わせたような形となっている。また、サビの歌詞が「なぐさめるやつらは」になっている(他の版では「なぐさめるやつは」)。2023現在、CDや配信などを含め商品化はされていない。
この曲で、1989年8月25日放送『ミュージックステーション』に初出演した。その際、曲名のテロップが「紅~KURENAI~」と表示されていた[注釈 1]。
再結成後にリリースされた「I.V.」には、この曲の歌詞の「俺が見えないのか すぐそばにいるのに」の部分を「Can't you see me standing right here?」と英訳したものが使用されている。
ほとんどのX JAPANのコンサートで演奏されている。TV番組での演奏の場合、このHIDEによるギター前奏部分は、YOSHIKIのピアノに置き換えられたり、新加入したSUGIZOのヴァイオリンが加わったり、前奏そのものをカットして始まることもある。コンサートでは必ずこの変調直前でToshlが「クレナイだーっ!!」と叫ぶのが恒例であり、ファンを盛り上がりの高揚感に誘うための通例となっている。タイトルを叫ぶのは、この曲を演奏したての頃によく「べに」と間違えられることがあったためだと言われる。この「クレナイだーっ!!」の叫びは1992年の紅白出場時にも行われている。復活ライブではイントロのアルペジオ部分を1997年末のLAST LIVE時のHIDEの映像で再現している。もちろん「クレナイだーっ!!」も健在であった。
また「何かに追われるよう」に当たる部分のメロディーを、インディーズ時代の唄い回し(メロディーを上げて)で唄う事がある。
再結成以後は、イントロのアルペジオは長らく『THE LAST LIVE』でのHIDEの映像と音源が用いられ、それに合わせてToshlが序奏(英語詞部分)を歌っていたが、2012年以後はHIDEの映像および音源の使用が出来なくなったため、YOSHIKIのピアノとSUGIZOのバイオリンに合わせたパフォーマンスが中心である。スタジオ音源イントロの逆再生シンバル(リバースシンバル)のフェードインは、ライブの場合、シンバル連打(シンバルロール)でフェードインしたりシンバルのフェードインがなくピアノの余韻が響いているライブもある[注釈 2]。
AメロとBメロを合わせて2度ずつ繰り返して間奏、そしてギターソロが入るが、解散前およびHIDEが映像で共演していた再結成後初期のパフォーマンスでは、その後半のソロの入りでToshlがHIDEの名を呼んでいた。
TV出演の際には、後半のギターソロを省略する代わりにBメロを挿入し、続いてYOSHIKI以外のメンバーがG.P.(全休止)に入ったサビへと移るバージョンも多く披露されている。
続いてサビが登場しBメロが再現されるが、その直前のドラムソロ直前には同様にToshlがYOSHIKIの名を叫ぶ。更にその後にはCD音源にはない2度のサビが挿入され、1度目はYOSHIKI以外のメンバーはG.P.(全休止)に入り観客に歌わせ、2度目はYOSHIKIも演奏を休んだ完全なアカペラ状態でToshlが歌う。また、そのアカペラからの復帰は、解散前つまりHIDEの存命時はアタッカ(連続)でなされていたが、21世紀に入っての再結成以後はToshlがサビを歌いきってからYOSHIKIの4カウントで始まる。
YOSHIKIは復活後のトークライブで「この曲をやるとToshIが寄ってくる」と語っている。YOSHIKI曰く、演奏中に意識が遠のく中で寄りかかったり水を掛けられたりするたびに我に返るらしい。そしてToshlがそういった風に自分を弄ってくれるのが嬉しかったとのこと。
この節は中立的な観点に基づく疑問が提出されているか、議論中です。 (2024年3月) |
『BURRN!』1989年10月号のレビューにおいて、広瀬和生は本作のシングル盤について「HELLOWEENあたりの方法論に近い佳曲」[注釈 3]、「それにしてもこのヴォーカル、もっと高音を楽に出してくれないかなぁ?曲がいいのに、それが気になって、今いち楽しめないのだよ、僕には…」と100点中65点という低めの評価を下している[2]。
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