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第47回国民体育大会(だい47かいこくみんたいいくたいかい)は、1992年に開催された国民体育大会である。史上5回目の完全国体[注釈 1]である。テーマは「べにばな国体」、スローガンは「思いっきり躍動 21世紀の主役たち」。開催時の県知事は板垣清一郎。
この国体開催に合わせて立ち遅れていたインフラ整備も行われ、庄内空港の開港、山形新幹線の開業、山形自動車道の村田JCTから寒河江ICまでの開通と高速交通網の整備が一挙に進んだ。
のちにハンマー投の金メダリストとなる室伏広治がやり投で出場(ハンマー投げは種目に無かった)し、ほぼ初心者に等しいながらも驚異的な身体能力で2位を獲得した。
高校野球決勝戦では、星稜高校の松井秀喜選手が高校通算60本目のホームランを打ち高校野球公式戦最後のホームランとなり、決勝戦を制した。
10月5日に山形県総合運動公園陸上競技場(現:NDソフトスタジアム山形)で行われた秋季大会開会式で、第125代天皇(現:上皇明仁)が「おことば」を述べていた際に、新左翼系党派「統一共産同盟」の活動家の男が「天皇訪中反対」[注釈 2]・「天皇は帰れ」などと叫び、トラックからロイヤルボックスにいた天皇皇后夫妻に向けて発煙筒を投げつける事件が発生した[注釈 3]。発煙筒は夫妻に届かずトラック内に落ちたため、夫妻に怪我は無く、男はすぐに取り押さえられた。しかし、要人警護体制の不備が露わになり、国内に大きな波紋を広げた[1]。後日、警護体制不備の責任をとり山形県警警備部長が辞表を提出した[2]。
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