採石場(さいせきじょう、さいせきば、: quarry)とは、鉱山の一種。主に、花崗岩などの岩石石灰石などを産する。鉄鉱石などの鉱山と異なり、石材など精錬を必要としない物を産する鉱山を指す場合が多い。大型の石材を産する場合、石切場(いしきりば)とも呼ばれている。

採石場の例
露天の古物店が併設された採石場
ビニーSoignies石の採石場、エノー州(ベルギー)

主に、花崗岩などは、墓石など、大型の石材に利用され、石灰石などは工業原料などに利用される。

日本の採石法

日本では採石法により、対象となる「岩石」が規定されている。

第二条 この法律において「岩石」とは、花こう岩せん緑岩はんれい岩かんらん岩はん岩ひん岩輝緑岩粗面岩安山岩玄武岩れき岩砂岩けつ岩粘板岩凝灰岩片麻岩じや紋岩結晶片岩ベントナイト酸性白土けいそう土陶石雲母及びひる石をいう。(採石法〈昭和二十五年十二月二十日法律第二百九十一号〉)[1]

採石場の問題

地下採石場

トンネル状の採石場の場合、過去に採石されたのち放棄された物が多数ある。放棄された後、風化が進み、直上の土地が落盤により陥没する。近年、陥没事故が多発し、問題視されている。

発破

を産するために大規模な発破を掛けることがある。これによる振動が、地震計に影響を与え、小規模な地震と検知されることがある。

廃採石場の活用

放置すると湧水や雨水が溜まり採石跡湖となる。

撮影

採石場は、広大であり、多様な地形を有することや、火薬などを用いても周囲への影響が小さいことなどから、かつてはドラマの、特に特撮のアクションシーンのロケ地として使われることが多かった[2]。しかし、近年は街中で撮影許可が取りやすい場所を使ったり、爆発の演出にCGを活用するなどの経費削減が確立したため、採石場における撮影は減ってきている。

秘密基地

地下空間を活かし、防空壕核シェルター秘密基地とする例がある。

その他

ワインセラーや倉庫、宿泊施設、太陽光発電施設、ごみの埋め立てを行う最終処分場

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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